先日、『新版 羽生の頭脳』が出版されるという情報を見ました。
※2025年9月に出版される『新版 羽生の頭脳』。中身は昔と同じと思われる。昔と同じサイズでの出版となる。
羽生の頭脳は1992年~1994年にかけて全部で10巻出版された定跡書。今なお全将棋ファンのバイブル的存在として有名です。
当時をこの『羽生の頭脳』を呼んだ三浦弘行先生は「このままじゃいけないと思った」と述べています。。
この本は当時大人気となりましたが、後に絶版。古本屋さんで手に入れるか、置いてある図書館などで読むしかないという状態が続きました(当時は今みたいにフリマアプリもなく、ネットも今ほど流通していなかった。)
※1992年から出版された元祖『羽生の頭脳』(「旧版」とも呼ばれる)。七冠達成前の羽生先生の著作。表紙に羽生先生の表情が大きく載っているのが特徴。
そんな中、2010年に『羽生の頭脳』が文庫本として復活して発刊。「旧版」2巻分を1巻にまとめて全5巻発行。
内容は旧版とまったく同じですが、久々に手に入る状態になったのは、ファンにとって喜びでした。
※文庫本版として発行された『羽生の頭脳』。旧版と同じく羽生先生の表情が大きく載っているのが特徴。分厚いが持ち運びやすく、安くお得に買えるのがメリット。
収録内容はこちら。
【1巻】
・▲4六銀右戦法
・▲4六銀左戦法(ナナメ棒銀)
・▲4五歩早仕掛け
・鷺宮定跡
【2巻】
・鷺宮定跡
・棒銀
・後手急戦(△6四銀右戦法、棒銀、△6四銀左戦法、△6五歩早仕掛け、鷺宮定跡)
『羽生の頭脳』は全部で10巻(文庫本版では5巻)ありますが、この1巻と2巻(文庫本版での1巻)が最も評価が高く、再現度が高いと言われています。
平成の期間は居飛車穴熊がメインであり、居飛車の急戦策はあまりメインで指されなかったこともあり、定跡は大幅には変わっておらず、現代でも十分通用します。
ただこれは仕方ないことなのですが、出版が30年以上前ということもあり、当時は藤井システムや角交換四間飛車といったものは存在しないため、それには触れられていません。
しかし角道を止めて、美濃囲いで戦ういわゆる「ノーマル四間飛車」は今でもアマ間では人気の頻出戦法です。出版から30年以上経ちましたが、アマ間では今もこの『羽生の頭脳』を読めば、対四間飛車への急戦の基礎はバッチリでしょう!特に鷺宮定跡などは平成初期以降見ることはメッキリと減り、一周回って自分だけが定跡を知っているという状態になりやすいのでは?と思います。
そして何より、この2つを買うだけで四間飛車の急戦全般を学べるというのがありがたいです。一つの戦法を取り上げた一冊の棋書がほとんどの中、これだけ多くの戦法をカバーしていて、基礎から学べるというのはとてもありがたいです。
文庫版で復活したものの、小さく分厚いため盤に並べる際には適さないのが難点でしたが、新版となり見やすいく盤に並べて勉強するには最適の大きさに戻りました。
新版羽生の頭脳、3巻以降も楽しみにしています。
ではまた!