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【銘柄分析】三菱重工は「国策・防衛株の大本命」 日本が生き残るための装置を担う「国の製造部門」

こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。


本稿も銘柄分析です。三菱重工(7011)を取り上げます。


1.投資の王道とは

投資の王道とは何か。それは「需要が確実に増える分野」を見極め、その中で「圧倒的な地位にある企業」を選ぶこと、と私は考えます。

今、世界情勢は激変しています。地政学リスクの高まりやエネルギー危機に直面し、日本が「どう生き残るか」が問われる時代になりました。この「国家の生存戦略」そのものが巨大な国策となり、国防費は増加傾向にあります。

その防衛銘柄として中心に鎮座しているのが、三菱重工です。


2.実は防衛だけではない、日本を丸ごと担う「国の製造部門」

三菱重工を語る際、「防衛の大本命」という言葉は入口に過ぎません。同社の真の凄みは、日本が近代国家として機能するためのインフラを、全方位で、かつ代替不可能な技術によって独占的に担っている点にあります。もはや一企業の枠を超えた「国の製造部門」としての顔を詳しく見ていきましょう。

【防衛】揺るぎなき「盾」と「矛」の供給源

日本の空の守り、F-15J戦闘機。三菱重工はその主契約者として200機以上のライセンス生産と維持・整備を一手に引き受けてきました。この「空を制する経験」があるからこそ、現在進行中の次期戦闘機の共同開発でも日本側の中核を担えるのです。

さらに海の守りにおいても、海上自衛隊の象徴であるイージス艦の多くを建造。直近では、空前の規模を誇る最新鋭の「イージス・システム搭載艦」の建造も同社が任されています。ミサイル防衛や長距離誘導弾を含め、日本の安全保障は三菱重工の技術なしには一日たりとも成立しません。防衛分野は「これからは当社にもF15戦闘機の製造を任せてください」と新規参入が絶対にできません。

【宇宙】国家のフロンティアと輸送インフラ

日本の基幹ロケットH3をJAXAと共同で開発しています。他国に頼らず、自力で衛星を打ち上げ宇宙へアクセスする手段を維持することは、現代の安全保障における最優先事項です。情報の生命線である監視衛星や通信衛星を運ぶ「輸送インフラ」の鍵を、同社が握っています。

【航空】技術の結晶を空へ

戦闘機だけではなく、ボーイング機など民間機の主要構造体やエンジンの開発・製造においてもグローバルな存在感を放ちます。日本の「翼」の技術力を世界水準で維持し続ける砦です。

【造船】海洋国家の生命線

四方を海に囲まれた日本において、最新鋭の護衛艦や、世界トップクラスの静粛性を持つと評価される潜水艦を自国で造れる能力は、国家存続の絶対条件です。三菱重工のドックは、まさに日本の「物理的な国境」を守る工廠(こうしょう)なのです。

【エネルギー】次世代原発と核融合への挑戦

エネルギー自給率の向上に向けた「次世代革新炉」の開発を推進。さらに、究極の次世代エネルギーとされる核融合(ヒュージョンエネルギー)、いわゆる「地上の太陽」プロジェクトにも深く参画しています。これらは数十年にわたる国家のエネルギー安全保障を左右する、壮大なプロジェクトです。

【脱炭素・GX】持続可能な生存戦略

世界トップクラスの実績を持つCO2回収技術を持ち、火力発電の水素・アンモニア混焼技術など、経済と環境を両立させるGX(グリーントランスフォーメーション)という巨大市場のなかにおいても確かな存在感があります。

   * * *

これら全ての分野が、日本という国が将来にわたって独立し、豊かであり続けるための必須要素です。三菱重工は、それらを一社で丸ごと引き受けているのです。

「受注残高11兆円超」という「収益のダム」

これら国策を背景に、三菱重工は11兆円を超える受注残高を有します。これは売上高の2年分以上に相当します。景気後退局面でも業績が崩れにくい「収益のダム」となるでしょう。



3.告白:私は「どん底」で損切りをした

ここまで優良銘柄として語ってきた三菱重工ですが、私とこの銘柄の付き合いは、決して順風満帆ではありませんでした。むしろ、投資家としての痛烈な失敗が刻まれています。

投資を始めたばかりの初期、私は大きな期待を持って三菱重工を購入しました。当時は「重厚長大産業の象徴」として、その安定感に資産を預けるつもりで長期保有を開始しました。その後、株価が順調に上がった局面で、半分を利益確定。ここまでは、セオリー通りの成功体験でした。


しかし、その後が問題でした。事業環境の変化や「古い産業」への市場の評価低迷により、株価は長い冬の時代に入ります。私は、株価が這いずり回るような「どん底」の時期に、未来への確信を失ってしまいました。保有し続ける明確な「材料」が見当たらなかったのです。そして、残りの半分を大底で損切りしてしまったのです。

皮肉なことに、私が見切って手放したその瞬間が、まさに歴史的な「底」でした。今、三菱重工の株価は、私があの日手放した価格から10倍ほどにまで化けています。手放さずに持ち続けていれば――その思いがないと言えば嘘になります。


4.戦略:バリュエーションを克服する「謙虚な投資」

「あの時売らずに持っていれば……」という後悔。しかし、当時は「材料」がなかったので、判断は間違いではなかったと思います。

過去は過去、今は評価が変わったと冷静に向き合っています。もちろん、今の株価は当時のような割安放置状態ではありません。バリュエーションは高く、市場の期待もパンパンに膨らんでいます。ここから一括で大金を投じるのはリスクが高いと感じています。そこで私が現在取っている戦略は、「不定期ではあるものの、毎月着実に買い増す」という手法です。

高値圏に感じるからこそ、時間分散を徹底します。感情を排して淡々と積み上げ、ようやく50株まで買い直しました。かつての「損切り」という苦い経験を糧に、今回は短期的な変動に惑わされることなく、この巨大な国策に乗り直す決意です。


5.なぜ今、あえて「高値」で買い直すのか

私がかつての損切りを認め、今の高値圏で再び株を買い戻す、積み増しを続けている理由は3つあります。

(1)あらゆる「国策」が交差するハブ:今の三菱重工は、日本のあらゆる国策が交差するハブとなっており、その業績成長に確実性と再現性が見えます。仮にどれか一つで失敗があろうと、他でカバーして余りあると見ています。
(2)「予算」という名の約束: 防衛費の増額やエネルギー基本計画は、単なる企業の努力目標ではなく、国家が決定した事項です。その予算の最大の受け皿が三菱重工である以上、強固な需要が約束されています。
(3)「代替不能」という名の参入障壁: 防衛、宇宙、次世代原発。これらの分野は、資本があるからといって今日明日で参入できるものではありません。数十年かけて培われた「国家機密レベルの技術力」こそが、同社の利益を長期にわたって守り抜く最強の盾となります。


「高値だから買わない」という判断は、過去の株価に縛られた「バックミラー」の視点です。しかし、今の私は違います。国策という強い追い風が、今後10年でどれほどの利益を運んでくるかという「フロントガラス」の景色を見ています。

この「日本の未来の設計図」に乗り続ける。それが、失敗を経たからこそ辿り着いた、確信に満ちた戦略です。


6.まとめ:日本の未来に投資するということ

三菱重工への投資は、単なる一企業の収益を追うことではありません。それは、日本という国家が、防衛、エネルギー、宇宙といったあらゆる困難を乗り越え、存続していく未来に参加することでもあります。

過去の後悔があったからこそ、今の私はこの銘柄の重みをより深く理解できています。投資家「桶井 道4.0」として、「日本の製造部門」である三菱重工に長期投資しようと考えています。



投資判断は自己責任にてお願いいたします。今日も何事にも適温でまいりましょう。



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