古代体育会系の野球部に所属していた時、普通にバカだったので「腹筋何回分の筋トレ効果!」みたいなのを見て「レモン1000個分のビタミンも身体にいいんだし、めっちゃ良い筋トレじゃん!」と思ってたけど、修行僧的な苦難を乗り越える装置としての腹筋200回とかだったと思うので、腹筋200回にも意味があったんだろうと思う。(単に筋トレとしては意味ねえよと思うけど)
「これで200回分なんですよ!」と能天気に披露していたのを先輩方はシゴキという意味ではなくて普通によく可愛がってくれて、なんて言うかちゃんとした人たちに囲まれてラッキーだったなと今更ながら思った。
何でそんな事を思い出したかというと、打越正行さんの「ヤンキーと地元」という本を読んだからである。
沖縄の暴走族やそのギャラリーの若者たちが沖縄社会のどこで働き、どういう価値観でどうやって暮らしていっているのかという社会学調査を読みやすくまとめてくれた一冊だった。
長い時間をかけて、単なる聞き取りではなく彼らの生活にしっかり入っていき、共に暮らすなかで得られた言葉を伝えてくれるというのはとても貴重な事で、行動力と打越さんの調査に携わってくれた沖縄の方々への感謝を抱きながら読んだ。
普通、あなたの暮らしぶりを教えてくださいって言われたら身構えちゃいそうなもんである。打越さんも関係された方々もきちんと向き合っていたからこその結実だと思うと、凄い本だなと改めて感じる。
単純な学年が生んだり暴力が決めた上下関係が就職にも影響し、理不尽もありつつ社会として回っているのは建設業を眺めているとそうだろうなと感じていたものの、思ったより頼りない綱の上を先輩が言うからしゃーないわという感覚で渡ることが働くという事になっている世界があるのかと驚いた。
闇バイトのような仕事との距離の近さ、お金の使い方、恋愛の仕方に至るまでヤンキーを選んだ故に地元に縛られる難しさをまざまざと感じた。
とは言え、自分が知らない社会で培われた筋力というか物事の選び方は新鮮で、こういう風に考えられるからそういう行動になるのかと発見も多かった。
自分の当たり前が必ずしも当たり前でなく、正解だとしても全てではないと言う事をこういう本を読むと教わる事が出来る。
使い方として適しているのかは解らないけど、いつか誰かの理解に役立つといいと思っているし、単に興味が持てるうちに沢山読みたい。
またー。