書店やネットで気になった本をAmazonなどで調べて表紙をスクショし、後々本を買うときに参照する習性があるんだけど、米津玄師さんが新曲のインタビューで読みたいリストにあった本の名前を挙げていて、音楽だけでなく本までことごとく先回りをする米津さんは僕にとって天沢聖司の様に思える。惹かれて足を踏み入れる先に米津玄師、米津玄師、米津玄師。
米津さんであればコンクリートロードを茶化しもせず、バッキバキの世界観でアニメ主題歌に仕立て上げてくれるかも知れない。本家はあれはあれでただのツンデレではあるが。
コンクリートロード ざらついたひび割れに染み込んだ水が まだ行き先を探している、みたいなのの50倍くらい良い歌詞で。
もう何年も好きで聴いているが、毎回の様に驚かせてくれるのは途方もない。インタビューなんかを読むとかなり明確にあれこれ話してくれてるのに全然「わかった!」という気がしない奥行きがあって面白い方だなといつも思う。
だからこそ本まで先に読まれてしまって、もう何なら驚かされないんだろう、という感じである。
驚かされてる方がファンとして楽しい気はしているが。
それにしてもアルバムがリリースされ、そのツアーの真っ只中に三曲も新曲がリリースされるのが恐ろしい。アーティスト過ぎる。
サッカーで言う「W杯が終わっても次のW杯予選が始まる」を上回る稼働で有難いけどビックリする。
つんくさんもハロプロ全力投球時代は年に100曲作っていたと仰っていたし、とんでもない領域というのは実在するのだなと神話の誕生を目撃しているような気分になる事がある。
それはそうと音楽で言えばヒグチアイさんの新曲「雨が満ちれば」にサクライケンタさんが参加されていて、かなり肉体感というか実像感に満ちたヒグチさんの作風に機械的な高揚感を発明したサクライさんが合わさって、どちらも好きで触れてきた自分には結構意外な作品になっていた。
ヒグチさんが人間っぽさから離れるかと思ったら全然、むしろドロドロした人間臭さに盛大に突っ込んでいって、サクライ節が核に到達するまでの時間を正確に刻んでいくようなスタイルだった。
それにしても、雨が「満ちれば」というのは印象的な言葉だなと思う。
「ふる」「やむ」のイメージだったけど、雨の時の匂いの包まれてる感覚は「満ちる」に近い気がする。湿度が高いと肌に良さそうみたいな実利的な意味だけじゃなくて印象的に。
それでシリアスな愛憎たっぷりの内容を歌われるとサスペンスが染み渡ってミステリアスな気持ちになるなと思うなどした。
またー。