以下の内容はhttps://oka-p.hatenablog.com/entry/2024/09/29/205300より取得しました。


映画「Cloud」から考える、曇り空が持つ曖昧さ及び不穏さについて。

少し前、映画のレビューサイトにわざわざ「解らなかった」みたいな事を書き込んでいる人が、一体どんな作品を褒め、好んでいるのかという興味のみで調べた事があった。

結果としてはそもそも自分が映画を沢山観ている訳ではないので想像も上手く出来ずに頓挫してしまった。

「わからない」とか「つまらない」というのも感想としてはあって良いと思うので投稿する勇気みたいなものに感心はするものの、だとしても自分なりの解釈みたいなものがあって欲しいなとは思ってしまう。(その解釈があったとしてもつまらないと思った作品にそんな労力を割くかと言われたら、書かない気持ちも解るかも知れない)

最終的にこのレビューは人間の感情を学ぼうとしているAIや異星人が書き込んでいるのではないだろうか、という妄想で茶を濁した。


そんな事を思い出してしまう映画「Cloud」を観た。

日々SNS上で見かける私刑ムーブを具現化した様な映画で、「熱は帯びないけれど確実に憤り、謎の正当性に突き動かされるに至る」という感じだった。

無感情を装い、転売ヤーとしてモラルを度外視する事で人より賢く・楽に暮らす事を優先する吉田が、その転売により迷惑を被った消費者や、転売ヤーという存在を憎む人たちから集めた不満により小悪党になり、本物の悪魔に見初められてしまう、みたいな物語で、寓話の様な印象すら受けた。

寓話と同じようにその「本物の悪魔」が何を指しているのかは映画を観て欲しいので伏せるけど、教訓としては「火の無い所に煙は立たない」に尽きると思うんだけど、このネット社会では「煙を見かけたら薪を焚べよ」と何の関係もない部外者がどんどん燃料を投下して火を大きくしてしまうし、さして悪気もなく踏み込みすぎて被害者ぶっていたのに気付いたら加害者になっているという所まで含めてゾッとするリアルさだった。

どの登場人物も目が笑っていなくて、自分の感情を表に出すことにコスパを求め過ぎた結果のこじれ方が色んなところで地味に起こっている印象だった。

環境と運に見放された人間が他責に陥ってしまうと、自分の選択すらも誰かのせいにしてしまう、ネットだけが居場所=地元の「地元最高!」みたいな転落の仕方って本当にあると思うし、あらゆるジャンルの暴力がかなり身近っていう環境がこの映画と地元最高!に妙な親和性を感じさせた。まぁ毛色が違うので当人同士が仲良くなれるとも思わないけども。

実際に生活をしていてもネットだけでなく日々の忙しさで人間関係の維持が難しくなって、段々とコミュニティーが縮小してしまうと好きでもないけどたまたま身近に残った人と居心地の良し悪し関係なく繋がり続けてしまう事ってあると思うんだけど、この「人と付き合わなくても生きていける時代だけど、かといって無縁なのはキツイ」という割り切れない弱さがギスギスした空気を生じさせる構図についても上手いこと表現されていて、そこが凄く良かった。

見るひとによっては解りにくいとか、セリフが足りないみたいな取り方も出来てしまうかも知れないけど、普段感情表現や人との関係構築を怠っている人が咄嗟にベラベラ喋れる訳ないし、何かを突然成せますかね?という意味でも非常にリアルな映画だった。

誰が何を考えてその行動に至ったのか、気が滅入る考察を1時間くらいぶっ通しで誰かとしたい気持ちになった。

なんて後ろ向きな意見交換会。ここは地獄の一丁目か。


またー。




以上の内容はhttps://oka-p.hatenablog.com/entry/2024/09/29/205300より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14