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党首討論に対する所感

 衆議院選挙のせいで、党首討論が各所で行われている。テレビもあるし、マスコミ主催のものもある。押しなべてYouTubeでも見れるので、時間がある時に流し見している。

 話が上手いのは高市首相、維新の藤田氏、神谷氏、共産党の田村氏。頭が抜群に切れるのは国民民主の玉木氏。

 玉木氏はスピーチが上手いというより、会話のやり取りで頭の良さが浮き彫りになるタイプ。高市首相とのやり取りで、高市さんの5歩ほど先を読んで話しているのが分かった。高市さんは目の前の言葉を拾ってそれを打ち返していたが、玉木氏は5ラリー先の玉の行方をしっかり見極めていた。こういう人は、自分の頭の良さを悟っており、会話で失敗する事がまずないので、話し方に余裕がある。急いで話そうとしないし、強い言葉も極端な表現もしない。玉木氏の難点は、与党のトップになりたくない事だろう。野党のトップであれこれ意見するぐらいが丁度いいのだと思う。国のトップになる責任の怖さをよく知っている。自分の人生を大事にしていると感じる。

 誰もが総理大臣になりたいわけではない。

 高市さんは気の毒だった。解散にしても政策にしても、付け焼刃である為に論理的な根拠に乏しい。根拠が怪しいものを、しっかりした根拠に見せかける為に、必死でとりつくろっているのが分かった。ああいう話し方は疲弊するものだ。誤魔化しというのが一番疲れる。ありのままを話すなら何の苦労もない。嘘なんだけれども嘘に見せない、後から嘘だと判明しても追及されないだけの微妙な表現を常に選ばねばならない。

 なぜこの人が若者に人気があるのか分からないが、内容ではなく「言い方」がはっきりしているからかな。でも「内容」を厳密に見ていくと彼女の場合常に曖昧なのだが。しかし若者にいくら人気があっても、若者は選挙に行かないし、行ったとて絶対数が少ない為、あまり戦力にならない。高齢者を納得させるだけの二枚舌を使えないとこの選挙は難しい気がする。

 維新の藤田氏は、いかにも維新。これ以外の言葉がない。いけしゃあしゃあ、という表現が一番近いが、これだけの悪条件(大義なきダブル選挙、国保逃れ、自身の秘書疑惑)が揃っていて堂々と話せるのはさすが維新。勿論褒めていない。

 神谷氏はスピーチが上手い。この人は何を狙っているのかよく分からない。この人が受ける理由は、カメレオンだからだと思う。話す相手と時流に合わせて、言う内容を調節している。相手が喜ぶ事を息をするように言える人だ。同時に相手が嫌がる事はおくびにも出さない。しかしながら、あえて言わないという選択は嘘ではないが、嘘に近いと思う。

 野田さんは影が薄かった。人数的に仕方ないのだろうが、党首討論のような場は、斎藤さんのほうが適任ではないかと思った。 

 悪目立ちしてしまったのはれいわの大石氏。感情だだもれで話しておられ、時間制限も無視した事を、ネット民に叩かれていた。この人は、神谷氏と真逆で、相手に合わせるという事が出来ない人なのだと思う。自分が言いたい事を言えば、理解してもらえると思っているように感じる。神谷氏のように、相手が自分に言って欲しい事を言ってやる、という技術が全くない。良い人だという事はかろじて伝わったが、今後のれいわが心配になったのは事実。

 誰が一番好きだったかと言えば、共産党の田村氏。非常に簡潔に、筋道だてて正確に話す人で、驚いた。共産党に入れるつもりはないのが残念なくらい好きになった。これからはこの人に注目しようと思った。共産党のような党で踏ん張れるのは、この人に高い能力があるからだと思う。

田村智子 - Wikipedia

 以上、党首討論への所感でした。

 今回の選挙で自民党過半数を取るのは難しいのではと感じた。勿論維新も減らすだろうから、国民民主を更に入れ込んで連立を増やす事で生き延びる作戦なのか。危険を顧みず選挙した意味が分からない。

 前にも書いたが、漁夫の利を得るのはどの党だろう。神様の采配としては、昨年末酷い目に遭った公明党が浮かばれるのかもしれない。

 

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