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実家に帰った話

 久々に実家に帰った。手続き上の用事があったのだが、一人暮らしを続けている90歳近くの母と話すのも目的と言えば目的。

 相変わらず母は元気だった。頭もスッキリしていて、若い頃とあまり変わりない。むしろ若い頃は子供より自分の趣味が大事な人で、話しかけても上の空だったり不機嫌になられたりしたものだが、今は私が行くと歓迎してくれ、話もちゃんと成り立つので、若い頃より話しやすい感じはある。

 ただ、1年程前まで、私が行くと、母自身の人間関係についてばかり話してきていた。それが自慢か悪口かのどちらかなので、聞いていて辛かった。そもそも母の知人友人に私は会った事もないので、次々と知らない名前が出て来てよく分からなくなる。それでとても疲れてしまっていた。

 1年程前に、私自身が既に疲れ切った状態で実家に避難した事があり、その状態である事も母には伝えていたのだが、相も変わらず自分の話ばかり聞かせようとしてきたので、とうとう私がキレたという経緯がある。

 それで懲りたのか、母は最近は自分の話を私に延々聞かせようとする事をやめた。

 それで、今回実家に帰っても、別段母と険悪になる事はなく、穏やかに楽しく会話が出来た。

 まずは私が、母の趣味について褒めちぎるところから始めた。今回は家中に飾ってある母の絵を褒めた。母は保管してある絵やスケッチブックに書き溜めてある絵まで出して来て、見せてくれたので、それも褒めちぎった。母の絵は決して悪いものではなく、むしろ母らしい細かさと味がある。プロではないが素人としてはうまい。だから褒めやすい。

 その上で、私も自分の側の話はしないし、母もしない。話題は高市さんの事だったり、吉村さんの事だったり、最近外国人が増えたという話だったり。

 母は、最近実家の新聞の集金に来た人が、日本語の話せない中東系の人だったという話をした。集金額がおかしいので、「これはおかしいよ」と母がその人に言っても通じず、ただただ無言でひたすら請求書を母に差し出してこられたらしい。母も困ってしまって、会社のほうへ電話して事情を聞いたそうだ。

 すると、最近集金の人が集まらず、今までやってくれていた人が病欠で、どうしようもなくて外国人を雇ったと。それはいいが、話せない人は困ると母が言うと、すみませんと言っておられたらしい。でも、人が集まらないし、集金はしなくてはいけないので、仕方ないらしい。

 なんかそういう話とか、要するに、母や私の個人的な話は一切せず、世の中の話をしている限りは、私達はぶつからずに楽しく会話できるのだと分かった。

 昼食は私が梅田でお寿司を見繕って買って行った。今回は、母も私にしつこくあれこれ食べろとは言わなかったが、言わないだけで、私の皿に、勝手にいろんなものを載せてきた。お腹一杯なので本当に迷惑だなと思ったが、このレベルは耐えられると思って仕方なく食べた。

 あと、出された緑茶がおかしな味で、「これ変わってるね、どんなお茶?」と興味を持ったふりで袋を見せてもらったら、やはり賞味期限がかなり過ぎていた。お寿司なので緑茶だろうと、いつもは飲まないものを出してくれたようだが、古い緑茶は胃を壊す。これは飲みたくないなあと思ったが、それを言うとテキメン機嫌が悪くなるのでこれも困った事。

 途中から母がいつもの番茶を飲みだしたので、「あ、私もそれ」と言って、緑茶をこっそり捨てて番茶に切り替え難を逃れた。

 あと、いつものように自分のお古の洋服を出してきて、「これ着る?」と渡してくる。疑問形だが実際は強制だ。今回は、以前来ていた体操用のジャージの上下が、もうきつくて着れなくなったからあげる、という事だった。母は私より小柄なので、その母がきついなら私が着れるわけないのだが。母は、あなた若いんだから着れるでしょと渡してくる。私が、「いや、ウエストがほら、パンパンになるから」とお腹まわりが大きい事を見せたところ、「今からそんなに大きなおなかでどうするの?年とったらもっと太るよ」と言われた。そうだよ、だから食べ過ぎないように気を付けているのに、お腹一杯になっても食べさせようとしてくるのはアナタなんですけど、と心の中で思った。

 まあいい。まあいい。そのジャージは断ったら「じゃあ捨てるわ」と言っていた。最初からそうしてくれ~。これで服関係は終わりかと思ったら、クローゼットに入って行って、これは着れるのでは?と言って、淡い黄色のニットコートを出してきた。とてもモノが良く、裏地もついていて、色も上品だった。「これ、お母さん着たらいいのに」と言ったら、「きつくて前が閉まらないのよ」と言う。私が着て見たら余裕だったので、それは貰う事にした。1つ貰う事に決めたら、母も満足したようで、クローゼットから出て来てくれてほっとした。

 親子でも色々気は使う。でも、この程度の気の使い方なら、私は全然大丈夫。息子や夫とのほうが、この何倍も気を遣う。最近は夫はましだが、息子にはこの何十倍も気を遣う。

 母とは今後はうまくやれそうな気がする。

 



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