



頭脳絶好調3D(インジーニアス3D)はライナー・クニツィアによるデザインのボードゲームです。対戦型論理パズルのようなゲームです。
頭脳絶好調(日本語版「インジーニアス」、2004年)は、ライナー・クニツィアによる定番ボードゲームです。これが2024年に3D版として登場しました。
3Dではない頭脳絶好調のルールの次の部分は(追加手番のルールの値が異なる他は)ほとんど同様です。今回さらに、タイルを立体的に積むことができるようになりました。盤面を真上から見て、得点を数えます。
手番が来たら六角形が2枚ついたような形の手札タイルを盤面に置きます。タイルには2つの図柄(=色)があります。置くたびに点が入ります。各図柄が盤面で連続して並ぶと高得点です。高得点獲得を考えると同時に、次の人がそれによって大量得点というのは避けなければなりません。パズル的な難しさと面白さとがあります。
得点システムが特徴的です。各プレイヤーの各色毎(全6色)に得点があります。ゲーム終了時、各プレイヤーは、最も点数が少ない色の得点が入るのです。つまり、全色を平均的に得点する必要があるのです。それでいながら、1色を最高得点まで獲得すると追加手番を行うことができて高得点へと繋がります。これがジレンマであり、どちらを優先するのが勝利へと近づくのか考えさせられるのです。また、この追加手番の瞬間は論理パズル的ゲームの中で感情的に盛り上がる瞬間でもあります。
https://ohigedokoro.hatenablog.jp/entry/2022/05/einfach-genial
今回4人でプレイ。
一見ゲームボードは頭脳絶好調のそれを狭くしたもの。序盤は頭脳絶好調と似た展開。盤面が狭い分、得点しやすいかもしれません。
そして、手が進むにつれて三次元的にタイルを積み始めます。そして気づきます。タイルを積むと、下段のタイルの図柄が消滅したかのようになることに。ある時点まで大得点源となっていた同色の塊が分断されたり、それこそ消滅したりします。頭脳絶好調以上に色の流行り廃りがあるのです。全色を平均的に得点することが勝利条件であるこのゲームにおいて、これは戦略上とても重要です。
さらに、ゲームボード端等に1ヘックス分だけできたタイル未設置マスには決してタイルを置くことはできません(タイルの面積は2マス分のため)。それは、その上にタイルを置くことができないことを意味します。上段でも積み方によってはその段にタイルを置くことができないマスができて、その上段に影響します。これは高度な思考が求められます。
コンポーネントの作りも素晴らしい。タイル1枚を完全に覆うように真上にタイルを置くことができないルールを忘れないよう、間違えても置くことができない形になっていたり、スコアボードも扱いやすい。
全体として、頭脳絶好調のシンプルなルールにちょっとした変更をしただけで、プレイ感と戦略が変わることに驚きました。そして、その変更はうまく機能しています。面白い。頭脳絶好調3Dは頭脳絶好の正統派続編と言えるでしょう。極めて高評価。
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リンク
- Einfach Genial 3D https://www.kosmos.de/de/einfach-genial-3d-15913
- Ingenious 3D - THAMES & KOSMOS https://www.thamesandkosmos.co.uk/product/ingenious-3d/
- Ingenious 3D | Board Game | BoardGameGeek https://boardgamegeek.com/boardgame/406305/ingenious-3d