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東京Vvs町田(79:14)とG大阪vs名古屋(25:59)はなぜ判定が違った?2つのOFRを徹底比較

これはゴールが認められ、こっちはゴールが認められない?

J1百年構想リーグ第3節の東京ヴェルディvsFC町田ゼルビア戦 79:14の事象と、同じく第2節ガンバ大阪vs名古屋グランパス戦 25:59の事象では、どちらもゴールが決まった後にオンフィールドレビューが行われました。

しかし、結果は一方はゴール、もう一方はゴール取り消し。

その違いはどこにあるんだ!という意見が多数みられるので、私なりに考えをまとめてみました。

2つのプレーを見てみましょう

Jリーグ公式ハイライトで確認してみましょう。

先に 第3節、東京ヴェルディvsFC町田ゼルビア 79:14の事象です。

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コーナーキックが蹴られる直前、町田の中山選手と東京Vの森田選手が接触しており、このことが攻撃側によるファウルの可能性があるとしてオンフィールドレビューが行われました。

しかし、結果はファウルなしと判断され、ゴールが認められました。

一方、こちらは前週の第2節、ガンバ大阪vs名古屋グランパス戦 25:59の事象です。

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シュートの直前、G大阪の南野選手と名古屋の原選手が接触しており、このことが攻撃側によるファウルの可能性があるとしてオンフィールドレビューが行われました。

結果は南野選手のブロックがファウルと判断され、ゴールは取り消しになりました。

論点① 接触の「性質」は同じだったのか

町田vs東京Vの事象は、コーナーキックにおけるポジションの競り合いです。

リプレイを見ると、両者が互いに腕を使い、ポジションを取り合っています。中山選手が森田選手を投げたようにも見えますが、森田選手の身体の動きや脚の崩れ方を見ると、自分でバランスを崩して転倒した可能性もあると私は感じました。

一方、G大阪vs名古屋の事象は、ボールに関与しようとするDFへの「進路妨害」に見えます。

原選手はシュートをブロックしに行こうとする動作を見せていましたが、南野選手は原選手の進路を塞ぐような形で接触しています。これが競技規則第12条の「身体的接触によって相手競技者の進行を遅らせる」行為、いわゆるブロッキングの反則に該当したと考えられます。

論点② 接触がプレーに与えた影響の大きさは

町田vs東京Vの事象は、コーナーキックが蹴られる直前のポジション争いの中で起きた接触です。森田選手はこの接触で倒れ、起き上がってはいますがその後のプレーには関与できていません。ただし、倒れた原因が「中山選手の反則によるもの」なのか、「自分でバランスを崩した結果」なのかは映像から判断が分かれる場面です。
そのため、接触がプレー結果に与えた影響は限定的だったと主審が判断した可能性があります。

一方、G大阪vs名古屋の事象は、シュート直前の接触です。原選手は南野選手のブロックがなければ、シュートブロックに入れた可能性が高く、接触がプレーの結果に与えた影響は大きいと言えます。

論点③ VARの役割は

ご承知の通り、VARは、ピッチ上にいる審判団の判定に

  • はっきりとした、明白な間違い または
  • 見逃された重大な事象

があったときに介入します。

推測ですが、町田vs東京Vの事象は「はっきりとした、明白な間違い」として、G大阪vs名古屋の事象は「見逃された重大な事象」として介入されたのではないかと考えます。

町田vs東京Vの事象では、主審は接触の瞬間が見えています。

それでもなお、VARがオンフィールドレビューを勧めたのは、「中山選手が森田選手を投げたのではないか」といったファウルの可能性を主審に伝えたからではないでしょうか。

しかし主審は映像を見直した上で、自分が現場で見た印象と一致していると判断したものと思われます。そのため、ノーファウルという判定を維持し、ゴールを認めました。

私はこの主審の判断は適切であり、尊重されるものだと考えます。

一方、G大阪vs名古屋の事象は、これも推測ですが「見逃された重大な事象」として介入されているのではないかと考えます。

この角度からの映像がわかりやすいと思うのですが、接触した2人の前に選手がいるため、恐らく主審からは、接触の瞬間がはっきり見えていなかったのではないかと思います。そのため、「重要な接触が見逃されている」としてオンフィールドレビューに進んだのでしょう。

【比較まとめ】なぜ判定が分かれたのか?

今回の2つのケースを比較すると、以下の表のように整理できます。

項目 町田vs東京V (79:14) G大阪vs名古屋 (25:59)
事象の性質 相互のコンタクト(ポジション争い) 一方的なブロッキング(進路妨害)
ボールへの影響 接触後、ボールが来るまで時間があった 接触がなければ守備側が触れた可能性大
主審の判断 見えていた上で「ノーファウル」と確信 接触の細部を見逃していた可能性
最終判定 ゴール(判定維持) ノーゴール(判定変更)

結局のところ、この2つの事象の違いは、「接触があったかどうか」ではなく、その接触が

  • 「競り合いの範囲」だったのか
  • 「相手のプレーを妨害する行為」だったのか

に集約されます。

町田vs東京Vの事象は、セットプレー前のポジション争いという状況で、両者が互いに干渉し合い、競り合って接触した、つまりは「フットボール・コンタクト」の範疇と判断されたのでしょう。

一方、G大阪vs名古屋の事象は、シュート局面において、ボールにプレーしようとする相手の進路を塞ぐ動きになっています。そのため、守備側のプレー機会を奪う「ブロッキング」になったと判断されたと考えられます。

主審はピッチレベルで選手と共に走りながら判定しているため、物理的に見えない角度がどうしてもあります。VARはそれを補完する制度であり、これによって「はっきりとした、明白な間違い」や「見逃された重大な事象」を拾うことができます(ただし、VARがあれば誤審が100%なくなるわけでもないことに注意)。

え?私の個人的な見解?

……実は、G大阪vs名古屋の事象もノーファウルでもいいんじゃないかな…と思うところです。でも南野はけっこうがっつり当たってるんですよね。VARが介入するのも、OFRの結果判定が覆るのも、理解できます。

VARがあるサッカーを見るときは、「納得いかない!」と思う判定があったとしても、
「その判定がロジックとして説明できるかどうか」
で受け止めると、見え方が少し変わってくるかもしれませんね。




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