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「大谷ルール」とは?DHと先発投手を兼任できるルールをわかりやすく解説

今回は、公認野球規則5.11(b)、通称「大谷ルール」こと先発投手兼DHルールについて解説します。

すでにいろいろな解説記事がありますが、できるだけ分かりやすく、ただしルールである公認野球規則に基づいて解説しようと思います。

そもそもDHとは?

DH (Designated Hitter) とは、日本語では「指名打者」といい、攻撃時に投手の代わりに打席に立つ、攻撃専門の選手のことです。指名打者となった選手は、守備をする必要がなく、攻撃のみに専念することができます。

野球ではルール上、投手以外の野手にDHを適用することはできず、言い方を変えると、DHは投手の代わりにしか打席に立つことができません。

DH制度に関するルールについてはこちらを。
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規則改正により、「大谷ルール」が誕生!

日本の野球のルールブックである「公認野球規則」の原典は、アメリカのMLB機構が定めている「Official Baseball Rules」(以下、OBR)です。基本的にOBRが改正されると、その内容が翌年日本の公認野球規則に反映されるサイクルになっています。

さて、2022年のOBR改正で規則5.11(b)として次のようなルールが定められました。これが、通称「大谷ルール」と呼ばれるものです。

なお、「大谷ルール」にOBRや公認野球規則上の正式な名称はなく、あえていうなら「規則5.11(b)」です。

大谷ルール こと 規則5.11(b) のポイント

ポイント1 1人の選手が、先発投手とDHを兼任できる

ポイント2 兼任した場合、その選手は「投手」と「DH」で別々の2人と考える

ポイント3 この選手が投手を降板しても、DHとしては引き続き出場できる

ポイント4 この選手がDHを交代しても、投手としては引き続き出場できる

注意点 このルールは先発投手にのみ適用。試合中に投手がDHを兼任したり、DHが投手を兼任したりすることはできない

ポイント1 1人の選手が、先発投手とDHを兼任できる

2021年まで、先発投手と指名打者はそれぞれ別の選手が打順表に記載され、先発投手が打席に立つためにはDH制を解除しなければなりませんでした。

しかし、この改正によって、試合開始時に1人の選手が「先発投手」と「DH」を兼任することが認められるようになりました。

ポイント2 兼任した場合は、「投手」と「DH」で別々の2人と考える

同じ選手の名前を「先発投手」と「DH」として試合前に提出する打順表に記載することができます。

つまり、打順表にDHとして氏名を記載した上で、さらに先発投手の欄にも同じ氏名を記載することとなります。

ポイント3 投手を降板しても、DHとしては引き続き出場できる

この選手が先発投手を降板した場合、その試合ではこれ以降、投手として出場することはできなくなりますが、引き続きDHとして打席に立つことができます。

ポイント4 DHを交代しても、投手としては引き続き出場できる

DHに代打や代走が送られた場合、その試合ではこれ以降、DHとして出場することはできなくなりますが、引き続き投手として試合に出場することができです。

あくまでも先発投手に対してのみのルール!

大谷ルールは試合開始時に限って適用できるルールです。打順表に投手とDHを別の選手で記載した場合、その試合で大谷ルールは使用できなくなります。

試合中に投手のDH兼任や、DHの投手兼任はできない

例えば、試合中にDHに代打として投手を送ってDHを兼任させることはできません。実際に行うと、DHが試合を退いてDH制解除となります。

また、試合中にDHで登録している選手を救援投手として送って、投手を兼任させることもできません。これも実際に行うと、DHが守備位置に就いたこととなって、DH制解除となります。

投手とDHを同時交代させて1人の選手を指名することもできない

試合中にDHと投手を同時に交代させ、1人の選手をDHと投手の両方に就かせることもできません。実際に行うと、DH制解除となってその選手が投手として打順に入ることとなります。

投手兼DHが投手以外の守備位置についた場合は再登板できない

投手兼DHの選手が投手以外の守備位置についた場合、DH役割は消滅し、さらにその試合で再登板もできなくなります。

例えば、投手兼DHのA選手が守備位置をライトに変更した場合、DH役割は消滅し、A選手は引き続き試合に出場できますが、ここから再度守備位置変更で投手につくことはできません。

一方、投手専任で出場した選手が途中で守備位置を変えた場合は、 大谷ルールとは無関係のため、同じ試合での再登板が可能です。 見た目は同じ事象でも、「投手兼DH」か「投手専任」かで再登板できる/できないが変わるため、注意が必要です。

所属チームにもメリットが

このルールが適用される選手は、打順表では別々の2人として扱われますが、ベンチ入りする上では試合に出場できる選手枠を1人で済ませることができます。よって、チームはその分ベンチ入りできる選手を1人多くすることができます。

メジャーリーグ(MLB)では、アクティブ・ロースター26人枠のうち、投手は最大13人まで登録可能となっていますが、大谷選手は投手の13人枠ではなく二刀流選手として登録されているため、ドジャースはその分、投手枠でのベンチ入り選手を増やすことができています。

大谷翔平選手以外でも大谷ルールは適用できるの?

もちろんできます。しかし、大谷ルールを適用して出場する選手には、以下のような能力が求められます。

  • 先発投手として登板できる投手としての能力
  • 他の選手を控えに回してでも起用したい打撃力

要するに、投手としても打者としても圧倒的な能力がなければ、「大谷ルール」を活用して出場させることは難しいでしょう。

高校野球でも大谷ルールが適用されるように!

2026年春の第98回選抜高校野球大会から、春夏の甲子園で初めてDH制が採用されました。そして大会初日の3月19日、さっそく大谷ルールが適用されました。

第1日第3試合、八戸学院光星(青森)対崇徳(広島)で、八戸学院光星のエース・北口晃大選手(3年)が「4番・投手兼DH」でスタメンに名を連ね、高校野球における大谷ルール適用の第1号となりました。

このように、大谷ルールは高校野球でも適用されます。

ただし公認野球規則の【5.11注】に

【5.11注】 我が国では、指名打者ルールについては、所属する団体の規定に従う。

とある通り、DH制・大谷ルールの適用可否は所属団体・大会によって異なります。参加される大会の規定をご確認ください。


最後に、公認野球規則5.11(b)の全文を示します。

5.11(b) チームは投手に代わる打者を指名する義務はない。しかしながら、先発投手自身が打つ場合には、本項(a)項により、別々の2人として考えることができる。監督は自分のチームの打順表に10人のプレーヤーを記載し、このプレーヤーにおいて、一つは先発投手、もう一つは指名打者として2度、同じ名前を記載することになる。もしこのプレーヤーが投手を退いたとしても、指名打者としては出場し続けることはできるが、再び投手として出場することはできない。また、このプレーヤーが指名打者を退けば、投手として出場し続けることはできるが、再び打者として打席に立つことはできない。
このプレーヤーが投手と指名打者両方を同時に退くことになった場合、それに置き換わる投手と指名打者両方の役割を満たす他のプレーヤーに代わることはできない。チームにおいて、先発投手自身が指名打者としても打つことができる本規定を採用するかは、最初の打順表で記載するときにのみできる。本条(a)項にもかかわらず、その投手が指名打者として打つかまたは走者になったとしても、チームに対する指名打者の役割は消滅しない。また、その指名打者が投手の役割を引き受けた場合においても、その役割は消滅しない。しかし、そのプレーヤーが投手として降板し、投手以外の守備位置に移った場合には、それ以降指名打者の役割は消滅する。




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