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AI時代にブログを始める人、書き続ける人へ

もうすぐブログを書き続けて5年目に入る身として、AI時代にブログがどんな意味を持つのか、あらためて考えてみたいと思います。


自分の経歴を振り返ると、現場よりも数字を扱う仕事に携わってきた時間の方が長いんですよね。とはいえ、現場上がりの事務屋なんて、経理資格を持つ人や専門教育を受けた人と比べれば精度が劣るのは当然で、そこは最初からハンデがあります。事務職の世界では、積算した数字を計上する際に「数字を固める」という独特の言い方をします。「確定する」なら理解できますが、初めて聞いたときは意味がわかりませんでした。人に見せるまで何度も電卓を叩き、確認を重ねてようやく「計上」できる。私はこの作業がどうにも苦手で、他の人より確認の回数が多いんです。そうしないと正確な数字に近づけない。そして数字というのは、眺めているだけでは間違いに気づけないものです。計算を重ねて徐々に正解へ寄せていくからこそ「固める」という言葉が生まれたのでしょう。

数字屋としても、他の数字屋に比べて引け目を感じる場面はあります。
昔流行った例え話で、「1+1は?」と聞かれたとき、
物理学者: 「誤差を考慮して 2.0±0.1 です」と答える。
エンジニア: 「余裕を見て 3だと言っておきましょう」と答える。 
会計士(または事務員): 部屋のカーテンを閉め、声を潜めて「おいくらにしたいんですか?」と尋ねる。


なんて話がありましたよね。笑い話ですが、あながち間違っていない部分もあります。現金収支ならごまかしようがありませんが、国保連請求の未収金などは積算根拠次第で数字が変わります。つまり「どれくらいの収支差額にしたいのか」で調整できてしまうんです。また経営シミュレーションの数字を作るときも、現場に悟られないように数字を操作して目標値を上乗せするよう指示されることもあります。
こんな世界、他の数字屋ではありえないでしょう。家を建てる建築士や、人命に関わる乗り物のエンジニアには絶対通用しない。数字をいじったら物が作れませんからね。そう考えると私は、数字屋の中でもかなり底辺にいるのかもしれません。


少し話が逸れますが、先日若い同僚から「この情報は正確じゃないです」と指摘されたことがありました。若いなあと愛でつつ、「それでいいんですよ」と伝えました。情報には、正確なものと不確かなものがあります。「○○さんと××さんが結婚した」は事実ですが、「付き合っている」になると信憑性は落ちます。さらに「××さんが○○さんを好きらしい」なんて話は、もはや噂の域です。でも経営判断って、実はこの“噂レベル”の不確かさで行われることが多いと思っています。結婚していれば諦めるしかないけれど、「好きらしい」程度ならまだ望みがある。経営者にとって重要なのは、正確さより「勝機があるかどうか」なんです。だからサラリーマンの役割は、正確さより“会社が勝てると思える情報”を提供することなんだと伝えました(今思えばウザかったですね)。

社会に出て数十年。私が働き始めた頃より、PCもスマホもAIも格段に進化し、社会人のスキルも高度化しました。でも、社会そのものが合理的になったかというと、そうは思えません。社会を動かす要素には、いまだに不確かな因子が多く含まれています。数字は複雑にできるからこそわかりにくくなりがちですが、本来は物事をわかりやすくするための道具です。財務諸表は難解にするためのものではなく、経営を理解しやすくするためのものです。そしてその数字をもとに判断する経営判断は、結局のところ不確実性に満ちています。

ブログも同じだと思うんです。AIがどれだけ発達しても、
・何に悩んだか
・どんな現場を見てきたか
・どんな価値観で判断したか
・どんな葛藤を経て今に至ったか
こうした“人間の文脈”はAIには作れません。むしろAIが高度化するほど、人間の言葉には「その人が生きてきた時間」がにじみ出るようになり、そこに価値が宿るようになるんじゃないでしょうか。合理性だけで書くならAIで十分ですが、人間は合理性だけでは動きません。誰が語ったか、どんな背景で語ったか、その言葉にどんな重みがあるか。そうした“物語(ナラティブ)の厚み”が、人の心を動かすはずです。
引用元:

ja.wikipedia.org


合理性では人はAIに勝てません。でも、人が「勝てる・いける」と思える情報を届けられるのは、人が経験し、言葉にしたものだけです。正確さや合理性ではなく、そこに宿る“人間の物語(ナラティブ)”こそが価値になる時代が訪れます。
これからもブログを書き続ける方は、どうか胸を張ってAIと並走してください。あなたの言葉や文章は、きっと誰かにとってAIよりも「勝てる・いけると思える情報」になります。

 

 




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