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居酒屋けんざん(54)依存心って

「今日は依存心っていう話をしてみようと思うんですけど、これは難しいですね」

 

「なら止めればいいだろうさ」

 

「また、身も蓋もない言い方を( ;∀;)」

 

「話の構成を考えると心理学とかの話に踏み込みそうで」

 

「どんな話かしてみないとわからないだろうさ」

 

「うーん、職場で実際にいる人の話になるのでフェイクは入れさせてもらいますが、同僚の友達が完全に鬱になったみたいなんです」

 

「あー大変だね」

 

「完全に壊れちゃったというか、作業を前にしてもずっと立ち尽くすしてしまうんです。とにかく無理せず帰った方がいいと促してるんですが、『みんなに迷惑がかかるから』といってまた立ち尽くすんですよ。その作業は大したことないんですが、そんな些細な作業もできない状態なんです」

 

「まじめな人なんだね」

 

「いつもの状態じゃない心配だと伝えると、『ごめんヌーソ、ごめん』を繰り返すんです。仕方がないので代わりに作業を終わらせ、ゆっくり話を聞いてあげると幾分か状態が良くなるんですが、私も全部を代わってあげられるほど余裕がないんです。」

「昨日も私が先に帰ると伝えると、『寂しい、不安だ』と引き留められるんです。」

 

「それは困ったね」

 

「でもこれはもう病院に行くしかない話だと思っています。ただそんな状態の人はほっとけない、おせっかいな私になるんです」

 

「そりゃそうだろうね」

 

「でも同じ歳で、仕事ができないで、私に『手伝ってくれ』と言ってくる人にはとても冷たい私になります。」
「は?自分でやりなさいよと思いながら手伝います。ほとんど口も利かないですから、きっときつい人に見られていると思います」

 

「ヌーソさんでもそういうことあるんだね?」

 

「どちらかといえば後者が本当の私だと思います。特に同い年から年上に対しては、かなり厳しいと思いますよ。私を含め同世代にもう伸び代なんてないんですよ。それなのに今できないとなれば、いつやるんですか?いつ覚えるんですか?(# ゚Д゚) となりますね。」

 

「ヌーソさん怖い」

 

「ええ、多分怖がられていると思いますよ。自分にはそれだけきつい思いもしてきた人生経験があると思っていますから、同い年で依存してくる人には、これまで何をしてきたの?と思ってしまいます。」

「ただそんな私がどうしていいかわからない人が出てきました。それは若い同僚なんです。」

 

「わからない?」

 

「その子は消極的な子なんです。」
「言われてことしかできない子といいますか・・・」

 

「ああ、おらみたいなタイプだね?」

 

「へ?」

 

「ん?若い頃のおらもそうだったよ」

 

「ん?」

 

「なにか気になるのかい?(-。-)y-゜゜゜」

 

「い、いいえ話を進めます。仕事ができないってわけじゃないんです。でも利用者家族前でもほかに同僚がいるとお客様状態になるそうなんです。」

 

「だまってれば誰かやってくれるわけじゃないのに」

 

「よくわかるよ。おらも若い頃『お高く留まってる』なんて言われたからね」

「その子、新人なんだろ?きっと。先輩を前にしたら、自分が動いたら失礼だと思うんだよ」

 

「うんー、そういうもんですかね?自信がないであろうことは分かるんですよ?」

「人には依頼心というか、依存されていると思わせてしまう態度にみえるんですよ?」

 

「多分その子は、その時頭の中でいろいろ考えているんだろうね。停止しちゃうんだよ。おらはそうだったよ。先輩の前で出しゃばってはだめだと思ってしまうんだよ。」

 

「それはなにか生育歴上に強い否定でもあったんでしょうか?」

 

「そんなのはおらにはわからないよ」

「でも、おらの母親という人は、小さい頃のおらになんにも手伝わせない人だったね。とろくさいおらを待てない人だったよ」

「おかげで社会人になってから苦労することになったよ」

 

「うーん、というと依存的というわけじゃない人なんですね?その子は」

 

「多分、その子からしたら、その同僚の先輩は怖くて仕方ないだろうね。きっとヌーソさんのようにテキパキしている人(カッパ)も怖がっていると思うよ」

 

「確かに私と話すとき緊張している気がします」

 

「やっぱり難しいですね、依頼心、依存的な話って。」

 

「なんでこのお題で話そうと思ったんだい?」

 

「高齢者施設の利用者って、どんどん依頼心が強くなるもんなんですよ。丁度先日母の祥月命日の時に外出した父もそうだったんです。」

車いす生活なんですが、立位は保てるので外出できるんです。でも足が思うように動かないんで、車いすフットレストカバー(足を置くところ)の上げ下げは私にやってくれと言ってくるようになったんです。私がやってしまうとその作業自体が徐々にできなくなるポイントになっていくんですよ。だから時間をかけてもやってほしいのに、私がいたら全然やらないんですよ」

 

「甘えたいこともあるだろうさ」

 

「甘えさせてあげたい気持ちもありますが、残存機能はできるだけ維持してほしいんですよね。だから依頼心ってなぜダメなのか話したかったんです。」

 

「ちょっとAIにきいてみたら、
### 1. **自立性の欠如として受け取られる**
人は「自分の時間や労力を奪われる」と感じると、距離を置きたくなります。  
依頼が多い人は、周囲から  
- *“自分で考えない”*  
- *“責任を他人に預けている”*  
と見られやすい。

### 2. **相手の判断負荷を増やす**
依頼とは、相手に「決める」「考える」「動く」という負荷を渡す行為。  
特に忙しい人ほど、この負荷を重く感じる傾向があります。

### 3. **一方通行だと不公平感が生まれる**
依頼が多いのに、  
- 見返りがない  
- 感謝が薄い  
- 自分は相手に何も返さない  
という状態だと、関係が“搾取的”に見えてしまう。

### 4. **相手の主体性を奪うことがある**
「どうしたらいい?」と頻繁に聞かれると、相手は“保護者役”にされてしまう。  
これは心理的に負担が大きく、長期的には関係を疲弊させます。

### 5. **依存の予兆として警戒される**
依頼心が強い人は、周囲から  
- *“このまま依存されるのでは”*  
- *“境界線が曖昧になりそう”*  
と警戒されやすい。

と言われました」
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「人の態度という意味では、一概には言えないからね。」

 


「話にあった友達と若い子と、お父さんの話は多分別々の問題だと思うよ」

「依存の話以外の話が含まれているように思えるけどね」

 

「・・・はい、そうですね。やっぱりまとまらなかったです。」

 




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