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居酒屋けんざん(47)福祉と選挙

「はりえさんは今回の選挙にはいきましたか?」

 

「行ったよー、なんだかどこに入れていいんだか全然わからなかったけどね」

「ヌーソさんは行った??どこに入れたの?」

 

「行きましたよ。権利というより義務で(笑)」

「私も政治にはてんで疎いんで、よくわかりません」

「まさにタイムリーな話だったので、急遽今回収録させてもらいました」

「福祉従事者としては選挙ってあんまりありがたくないんですよ」

 

「ありがたくない?」

 

「ええ、元々福祉って、一般社会より動きが遅いんですよ」

「例えば給与でいうと、物価高騰により一般企業の賃金アップがされたとします。その全体の動きを見て人事院勧告が是正をして国家公務員の給与が上がります。その動きに基づいて処遇改善交付金や加算が見直しをされるんです」

 

「もうわからん」

 

「うーん、なにで例えればいいんだろ。今年はお米の相場がかなり乱れていますよね?でもお米が高いからと言って、おかみはすぐには福祉現場のお米の供給のために補助金などのお金はくれないんですよ。それでいてお米の相場が下がるとなると、もう不足が起きた分のお金はもらえなんです。」

 

「わかったようなわからないような・・。」

 

「・・・、そんな時代の流れに一歩遅い福祉現場にとって、選挙というのはいろいろな制度が止まってしまうんです。」

 

「?介護保険とかがとまるのかい?」

 

「いやいやそこまではいきませんが、ニュースなどで取り上げられるほど医療・福祉の事業では赤字が起きているんです。一因として物価高騰が上げられています。国際情勢が絡みながら、原油価格などの影響により、ここ1年ずっと物価が上がり続けていますよね?」

 

「それは分かる」

 

「公定価格があるため民間企業の様に、直近の状態に価格転嫁できないのが、福祉なんです。でも先ほどのお米の様に、価格が上がった時などのコストは各事業所などで吸収を求められるんですよ。」

 

「医療・福祉現場にコスト増の吸収を求めるということは、それだけサービスの質が落ちていきます。」

 

「え?サービスの質が下がるの?」

 

「簡単に言えば、提供される給食などの質が落ちますよね?それだけでなく、一般企業の給与が上がっていけば、従事者たちが業界から流出も起きるんです。これも簡単に言うと、熟練度の高い職員は給与の高い所に転職してしまうんです。そうすると自ずとサービスの質は下がりますよね?」

 

「なぜ成り手が増えないの?」

 

「給与だけでなく、医療・福祉は日本国民の”就労機会”という側面があるんですよ。1960年代の運転免許に似た状態です。運転免許制度が高度化しなかった理由に、運送業などのドライバーの担い手になってもらうため、運転免許が取得しやすい状態を続けたそうです。運転免許があれば就労機会が得られるというわけです。時代は変わりその役割が医療・福祉現場になったということです。」

「一度経験や資格を持てさえすれば、いつでも医療・福祉現場で働ける。という安心感があるとどうなるか?」

「デフレの様に、モノの価格が下がると経済って回りにくいですよね?そうすると会社って潰れやすくなるんです。そんな状態の時は、働き手が医療・福祉現場に来てもらえるんです。公定価格というおかみの力により、守られているのでデフレ下でも潰れにくいのが医療・福祉現場なんです。それが物価高騰というインフレが起きると、経済が回り一般企業の給与が上がるため、働き手はどんどん流出してしまうんです。働き手側としてはまたデフレの時にもどってくればいいと考えてしまいますよね?」

 

「それは困るね。赤字も起きてるから給料も上げられないしね?」

 

「そうなんですよ。はりえさん、よくお分かりで。」

「物価高騰のコストは吸収して、人材は業界から流出して、という状況下なのに、取り急ぎの国から救済策を受けられないとなれば、さらなる悪化が起き始めます。なのに選挙のせいで色々政府の動きがさらに緩慢になるのが、ありがたくないという理由なんです。」

「これらを含めて『制度の硬直性』というんですよ。制度が時代に追いつけないんです。」

 

「・・・」

 

「(あ、かたまった)」

「福祉ってまだ慈善活動という印象があるんじゃないでしょうか?でもどこの政党の政策にも社会保障や福祉ってでてきますよね?それだけ大事なことなのに、なんだか簡単に言ってくれるんですよ。『ここがポイント』みたいなことを言われても、この事態は変わらないよって思ってしまうんです。」

「政治って世間の注目をどう集めるかなんでしょうね?今回は外国人の話が中心らしく、福祉には大きく関係していないように感じます。」

 

「そういえば教育問題について考えを出している政党って少なかった気がする」

 

「そうですね。はりえさんと私は学校問題について考えが近いですからね。不登校問題にどう取り組むなどの話は聞かなかったと思います。」

「こんなにグローバル社会になって、自宅からも世界中に情報を発信したり受信できる時代なのに、なぜ学校という小さなコミュニティにこだわっているんだか?」

 

「教育の義務っていうのもわかりにくいんだよ。

 

子どもが学校に行きたい

親は行かせない


だけが義務違反で、

 

子どもが学校に行きたくない
でも親は無理にでも行かせる

は許されるって、なんだか違うと思うんだよね」

 

「医療・福祉・教育の制度が古いことにもっと世間が注目してくれ、いろんな政党から意見が出てくれれば、私などは選挙に行きたくなるんですがね」

 

 




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