
「今日は"生きる力"というお題で話したいと思います。」

「なんだかまた、変な宗教か、セミナーみたいなお題だね。」

「だ、大丈夫ですって、ちゃんとうちのブログの記事になるようにしますから・・。」

「はりえさんは"生きる力"についてどんな印象がありますかね。」

「いやいや、どうもこうもどうやって話を膨らませばいいかもわからないよ。」

「どういう意図の話なんだい?」

「・・・(汗)おっしゃるとおりで。」

「最終的な話でいえば、『そんなものない』と私は思っています。」

「めちゃくそだね。」

「もう5年かそれ以上前に、知能は遺伝、学力も遺伝、能力もすべて遺伝であり、生まれながらにブルーカラー(肉体労働者)とホワイトカラー(ワイシャツを着るような仕事)は決まっているのだ、ということが言われてました。」

「そんなこと言われてたのかい?おら知らない。そういうもんなのかね?」

「この世で仕事が評価される人の能力や職業は、『遺伝』という枠組みを超えないということなんでしょうね。そういう遺伝がない人は、マックジョブ(※)で我慢しろという残酷な言葉でもあると思います。」
マックジョブ・・・マックジョブ(英語: McJob)とは、ほとんどスキルを必要とせず、社内での昇進のチャンスがほとんどない、低賃金で将来性のない仕事を意味するスラングである。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96

「そもそも、マックジョブができるだけ能力はあるとも私は思っています。でも、そういう遺伝のない人=(イコール)生きる力 がない人だとします。なら生きる力のある人は『福祉』を必要とするんでしょうか?」

「ん?それはいらないのかもしれないね?」

「では福祉を必要とする人に着目します。例えば高齢者福祉や老人ホームに入所が必要な人は『生きる力』はあると言えるでしょうか?」

「うーん、生きていることに意味は持っていたいけど、生きる力はないのかね?」

「では今度は、保育園に目を向けてみます。幼稚園や学校は能力を伸ばすところでしょうから、福祉とはちょっと意味合いが違います。保育園は能力を伸ばすというより、生活をする場に近いんです。現に、まだ保育園は、子どもの能力を引きのばす場所だと思っている人は少ないと思います。」

「そうだろうね」

「となれば、保育園を必要とする人たちも、『生きる力』があるからくる場所ではないと思うんです。」

「でも、福祉の世界でも例外があるんですよ。それが『障がい者福祉』の事業です。」
「就労支援なりを行っている支援員たちは、どうやってその利用者の能力を引き出し、社会で活動できるかを考えて支援をしています。」
「『生きる力』を育てているようにも思えるのです。」

「うん、言っている意味は分かるよ。」

「でも就労支援の現場から、スティーブ・ジョブズやイーロンマスク、ホリエモンの様な、社会のスーパースターは発掘されないんです。」
「特に知的障がい者たちは、『生きる力』を持っているというより、『生きる力』を引きのばしているということになります。」

「結局のところ『遺伝』という呪縛の域を超えない話になります。」
「初めで話したマックジョブと言われようと、生活ができるならいいじゃないかという世界の話止まりなんです。」

「なんだか虚しいね」

「でも現にこの世界に生きていて、必死にもがき生き続けている人たちを見ている身として、『遺伝』に基づいた『生きる力』なんてものを評価する気にならないんです。」

「また怒りだしたね」

「だってそうじゃないですか、なにがマックジョブだーーー(怒) 私マクドナルド大好きですからー!」

「まずその言い方すら気に喰わなかったんだね(笑)」

「でもこれからの時代はインターネットの時代であり、インターネットにより人はより平等になるといわれています。」

「どういうことだい?」

「インターネットにより、より人の活動はディープなものになり、小さなコミュニティがいくつもでき、そこで経済活動が行われるようになるといわれています。」

「難しい」

「一人一人が好きなことをすることにより社会生活が成り立つということですよ。」

「それはいいことだね」

「私は社会活動が成り立つこととか、経済活動が云々という話をしたいのではないんですよ。」
「もし人に『生きる力』というものがあるとすれば、その『活動』そのものを指すべきだと思うんです。」
「経済活動が中心ではなく、経済活動側が付随するもの、おまけなのだと。」

「人が羨望の眼差しで崇めるスーパースターたちは、お金持ちな部分しか見られていません。でもそれすら失礼な話なんだろうなと。」
「もっとスーパースターたちの評価をしなければならないのは、ひたむきな『活動』であり、お金は副産物なんだと思うんです。」

「興味のある話だけど、この後商材売り出したら、やっぱり怪しいセミナーの話だと思うよ。」

「えー(涙)」
