テレビや新聞などでも大きく取り上げられているセルフネグレクト。どこか他人事とは思えない部分が多いと思っています。
セルフネグレクトとは
言葉の意味
"個人の保健、衛生、生活環境などのセルフケアが不足している状況"
とあります。
定義として
"高齢者が通常一人の人として、生活において当然行うべき行為を行わない、あるいは行う能力がないことから、自己の心身の安全や健康が脅かされる状態に陥ること"
となっています。
原因
・心理的・精神的な問題
・友人や家族の喪失、定年などで社会とのかかわりが減るライフイベント
・他人の世話になることへの忌避感
・身体の障害や経済的困難
・人間関係の忌避など
引き起こす病気
・脳傷害
・認知症
・精神疾患
・ディオゲネス症候群※
引用元:ウィキペディア
重症化した時のディオゲネス症候群
言葉の意味
"ゴミ溜めと重度の自己放棄を伴う障害"
定義として
"人生の後半に起こるストレスに対する反応"
であり
"異常な所有欲と、無秩序な物の収集"
原因
"貧困に直面していたことが観察されているが、これらの類似点がこの症候群の明確な原因とは考えられていない。研究によると、この症候群の患者の中には、安定した家庭環境と成功した職業生活を送っている者もいた。患者の半数は高い知能レベルを持っていた。"
性格特性
・攻撃性
・頑固さ
・他人への疑い深さ
・予測できない気分の変動
・情緒不安定
・現実認識の歪み
引用元:ウィキペディア
清潔を保つことって
難しい言葉が並んでしまいました。すみません。またはりえさんに
「こんな難しい言葉じゃわからないよ」と言われそう・・・。
ですがテレビや新聞、youtubeで扱われている内容を見る限りには、「ただ片付けられない」などにより「引きこもりを起こす引き金」のような扱われ方をしていると思うんです。
特に深刻に扱われている問題として、若者にもこのセルフネグレクトが蔓延しているとありました。セルフネグレクトの言葉の意味としては、不衛生なことを指しているので、セルフネグレクトとひきこもりが同義語ではないことを、改めてご理解していただきたいんです。
私の一番身近な高齢者と言えば、父なんですが、父の若い頃はとてもきれい好きな人でした。毎日髭を手入れするので髭を伸ばしていたところなど見たことがありませんし、お風呂に入らないなどの不潔なことは嫌いな人でした。
それが定年して10年くらいたった70歳くらいから、お風呂に入ることを面倒くさがるようになったと聞いています。あのきれい好きだった父がお風呂に入らない話だけで、父も歳には勝てないんだなと思ったものです。
清潔を保つという話に、うつ傾向のある人はお風呂に入れなくなると聞いたことがないでしょうか?私も経験があるんですが、強いストレスなどでうつ傾向にある時ってお風呂に入ることって億劫になりますよね。
本来は、熱めのお湯につかり交感神経を刺激したほうが、うつ予防につながるのに、それがどんどんできなくなるんです。負のスパイラルを引き起こすんでしょうね。
セルフネグレクトも、本当は身の回りを清潔にしているほうが自己肯定感を強めるのにそれができなくなってしまうんです。清潔を保つって想像以上に大切なことなようです。
もう一つの要因「貧困」
私はお金持ちじゃありませんから、身の丈に合った生活をする必要があるわけです。そんなに贅沢ができないわけですから、できるだけ外食は控え、むやみやたらに服なども買わない。旅行などは数年に一度なわけです。
それで満足できているうちはいいんですが、季節の変わり目の性なのか、ひょんなところで散財をしたくなるんです。そんなこと、みなさんも経験はないでしょうか?贅沢なお店で食事をしたり、ブランド物が欲しくなったり。
その衝動に対して、老後のことも考え、ここはぐっと我慢をして貯蓄に回そうと理性的に対応できる時もあります。
何となくこれが逆によくない時ってあると思うんです。
増える貯蓄の額を見てニヤニヤしてればいいのに、それでは満足ができないことがあるんですよ。私は中高生時代、父の単身赴任で一人で生活をしなければならないことが多かったんです。渡されたお金でやりくりすることがまだわかっていなく、両親からお金をもらうまで、3食カップラーメンの時もありました。若い時分であり、その若さで乗り切れると思っていましたが、衝動的にその食生活がとてつもなく嫌になったことを覚えています。そして両親が帰ってきた時には、ちょっと高めのお店で食事をさせてもらった時に、その言い表せないストレスのようなものがスーッと解消されたことを強く覚えています。

清潔と貧困に共通するもの
学術的な証拠の話ではないんですが、清潔と貧困には共通点があると思うんです。それは自分への「いたわり」だと思うんです。
清潔にするというのは、グルーミング効果がありますから、自己愛につながります。
節制した生活というのも、どこか気持ちに負担がかかるものです。ちょっとした外食や、自分へのご褒美に服を買うというのは、やっぱり心を満たしてくれます。
父は徹底して、自分からは贅沢をしない人なんですが、ちょっと変わったおやつを差し入れすると、「ありがとう」とはいわなくてもうれしそうです。
身近な問題であるセルフネグレクト。自分に厳しくし過ぎずに、いたわってあげることが回避につながるような気がします。