
9月、塩尻で行われた『LOCAL NIGHT PICNIC』というイベントに撮影係として参加してきた。ひらたく言えば、地域おこしのイベントだ。塩尻に住む人が地域を盛り上げようと、人と地域を結ぶ存在になれたらという思いで発案したらしい。今回、実行委員をやっている親族から声をかけてもらったのがきっかけだ。自分にできるのか心配もあったけど、何か面白そうだし、お世話になってるから撮ってみるかという勢いで飛び込んでみた。
担当したのは、イベントに携わる人への取材と撮影をnoteで記事にすることと、イベント当日の撮影。
イベント当日はスタッフ側の立ち位置ではあるけれど、写真的にはスタッフとお客さんの中間くらいの立ち位置からイベントを楽しみながら撮りたいと思った。変にカッコつけず、いつもの撮り方でいこう、そう心に決めて脱力して臨んだ。

会場は平出遺跡公園。群馬も古墳とか遺跡がたくさんあるから、ちょっと身近に感じた。

広々としていて芝に寝転んだら気持ちよさそうだった。思っていたより日差しがあったけど、時折風が気持ちよかった。なんだか、文化祭がはじまるような雰囲気があった。




どうぞダラダラしてください、という素敵なものが設置されていた。ダラダラするという言葉が浮かんだけど、イベント的にはこれはチルアウトというものです。チルしよう。








だんだんと、イベントが形作られていく。



このイベントは、地域の人とこの場所に来てくれた人が主役で、人と人とのつながりを大切にしたいというコンセプトがある。それならやっぱり人を撮りたいと思った。
個人的に、とても勇気がいることだったけど、「こんにちはぁ~」と声を掛けて話を伺いながらこの場所に来てくれた人たちを撮ることにした。せっかくの機会だし、と頭の中で繰り返しながら、話し相手になってくれそうな優しそうな人を訪ね歩いた。


生まれて初めてウクレレを弾かせてもらい、Leicaで撮らせてもらった。指が震えた。

Leicaを携えたウクレレ店の方が出店されていたので、勇気を出して話しかけてみた。ウクレレは少し練習すると何となく、ほんとに何となく曲が弾けた。色々な場所に持ち運べるサイズがいい。幼稚園児からお年寄りまで幅広く奏でることができる楽器だそうだ。弾く場所を選ばず、常に持ち歩けるところも楽しいですよ、と教えてもらった。

撮らせてもらいながら、いい写真を撮るんだろうなぁと、Leicaが写す光景に思いを馳せる。

スプレーアートを目の前で見るのは初めてだった。何を描いているのか描き始めまったく想像がつかないけれど、気づいたら一つの世界が出来上がってる。


会場に飾られていたメインビジュアルも即興で描き上げたそうだ。すごいことを簡単そうにやってのける技術がすごい。使い古された言葉だけど、魔法みたいというのがシックリくる。

ブースの一角に本屋さんがあった。今、地域に根差した、いわゆる街の本屋さんが凄いと聞く。

地元でもないけど、このイベントで地域おこしで撮ってますと言うと、それは面白いからいっぱい撮って話かけてくださいね、と声をかけていただいた。

ウェルカムドリンクのかわりにウェルカムぶどうがお出迎え。


花は人の心を豊かにするなぁ。部屋に飾るだけでパッと部屋の雰囲気が変わるんだから、身に着けたら気持ちが変わるの納得だ。
「そのお花、どこでやってもらえるの?」とお客さんどうしでやり取りしている人たちが何組もいた。
来場者の方にも声を掛けて撮らせてもらった。








刺繍の手仕事で作られたアクセサリー。繊細であたたかい風合いが素敵だった。自分、不器用なんで、こうした作業ができる人を尊敬している。

出店者さんと子育ての話で盛り上がった。創作活動と子育てと、難しいけどそれでも楽しいしどちらも大切だから続いてます、と。


少し日が傾いて光の様子が変わってきた。



明るいうちから飲むってのは最高らしい。僕は飲まないからホントのとこは分からないけど、朝からラーメン屋ですする感覚に近いんだろうか。だったら分かる。最高だろうな。



うまそぉーと心の中で言ったら、口からもれていたみたいで、かき氷を受け取った方が「一口たべます?」と笑ってた。

周りを見ていると、出店者さんとお客さん、またはお客さんどうしでも楽しそうに話をされている人たちがいて、とてもいい雰囲気で満たされていた。








日が傾いて、光が夕焼けの色を帯びてきた。














太陽が山の向こうに沈むと、会場の雰囲気がまた変わってきた。



手にしたランタンを空に放つ。









みんな空を見上げる。上を見るっていうのは精神的にも上向きになるような気がしてよかった。勝手なイメージだけど「前向きにいこう」と言われるより「上を向いていこう」って言われるほうが、ちょっと優しさを感じる。




気が付いたらイベントもフィナーレを迎えてた。撮ることも、イベントを楽しむことにも夢中になれてよかった。見ず知らずの人に声を掛けることって、普段はなかなかできないし、しようとも思わなかったけど、声をかけて相手と関係性を築くことで、はじめて手に入るものや、世界が広がるということを今回実感できた。それが分かったのは大きな収穫だった。
そして撮らせてもらうという感覚は、趣味といえど、写真撮りなら忘れてはいけない感覚なのだと自覚できた。