高市首相の台湾有事をめぐる発言で中国が色々と発信しており、その中でネットの耳目を集めたものの一つに「「サンフランシスコ平和条約」は違法で無効」という発言があり、その発言をしたのが毛寧報道官となる。この発言によって毛寧は日本のネット圏のネット素材になって例えば次の様なAIを利用したネタ動画が多数作られたりしていた。

ここまでならネットの悪乗りにAIという要素が加わっただけなのだが、何故かその後にこの毛寧報道官が粛清されたというデマが一部で広がっていたりした。

https://x.com/AmiHeartGlitter/status/2000685481529630825

https://x.com/superwangbadan/status/2000718126942687364

https://www.youtube.com/watch?v=q7gw5GWzGpk

https://www.youtube.com/watch?v=79P17zdNpbY
ちなみにだが毛寧はXでアカウントを持っており、普通に更新をしており別に粛清されていはいない。更新頻度が落ちて投稿が開いていたとかいうわけでもない。というかそもそもの話、サンフランシスコ平和条約の発言をしたのは8月18日であり高市発言とは何ら関係もない。AIでコラを作られている写真素材自体は11月19日の定例会見時のものだが、その中でサンフランシスコ平和条約には触れてはおらず発言撤回などを求めている。粛清のニュースが中国ネット圏にあるわけもないが、百度で検索しても別に毛寧が問題視された形跡は別にない。事程左様に時系列も滅茶苦茶なデマなのだが、じゃあこの様なデマが何故拡散したかというと、おそらくだが12月13日ごろから時系列も、毛寧のアカウントなどを知らず、ただ単に報道上で毛寧を見なくなって訝しむ投稿が拡散したからだと思われる。

https://x.com/LOBBSBY/status/1999768309814984739
これより早い時間に類似の投稿は存在していたりするが、影響を与えたのは上記の拡散した投稿だろう。サンフランシスコ平和条約無効発言が日本側から見れば失言であり、その後に報道上で見かけなくなったことをきっかけとした「素朴な感想」と「失言であるという認識」が合わさった先に「粛清された」という言説が形成されていったのだと思われる。でも実際には粛清されてはいない。ものすごいガバガバな認知で外交官が粛清されたというデマが流布され、それを真に受けている人がそれなりにいたようである。
