
https://x.com/kharaguchi/status/1927833656628044151
もはや陰謀論者系国会議員の一人と言って良い立憲民主の原口一博が上記の様な投稿を行い、果ては産経新聞が「備蓄米は「家畜用だろう?古古古米」「5キロ83円が2千円」 立民・原口一博氏のX物議」という記事を書くまでに至っている。産機の記事は〆に国民民主の玉木の「1年経てば動物のエサ」を泉健太が批判したという事に触れている事から批判的部分を多少は含む内容とは言える。ところで、そもそも「5キロ83円」とは何処から来たのかが欠如しているので、この部分を補っておく。まず政府備蓄米は下記の表の様に5年繰り越した場合には飼料用等として販売されるという流れがある。

https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/250131/attach/pdf/250131-7.pdf
つまり「古古古古古米」になった場合に飼料用等、非主食用に販売される。今回の政府備蓄米放出においては令和3年の「古古古米」が販売されるのであって、この段階の古米が主食用に回されること自体は不思議ではない。なお今回の販売価格は農水省資料では「1万80円 60kg」となっている。そしてこの備蓄米が5年経ち飼料用等に販売される段階での販売金額だが、公表されていない様で公的な資料における金額は見つからなかった。ただ2025年1月末ごろにキヤノングローバル戦略研究所研究主幹の山下 一仁がプレジデントで掲載した記事(後にキャノングローバル研究所のHPにも転載)において”備蓄米は毎年20万トンずつ主食用米(1万5000円/60kg)として買い入れ、放出しなければ5年後にエサ米(1000円/60kg)”と書かれ、「1000円 60kg」という情報が出たことによって備蓄米が飼料用米として出る際の値段が「60kg1000円」と認識された様だ。とはいえ実際にこの値段で備蓄米が売りに出されているかは他資料から確かめることができない為にここではその正確性は不明だ*1。そしてこの「価格」が5月28日ごろに拡散する。

https://x.com/IkawaMototaka/status/1927712243187114404
「井川 意高 サブアカ改め本アカ@IkawaMototaka」は何故か計算を間違えており「5㎏ 16円」と書いているが、16円では1キロあたりの値段だろう。ここら辺の情報を受けて5㎏にすると「83円」だ、というのが冒頭の5月29日の原口の投稿へと繋がったのだろう。「1000円 60kg」が正確な値段なのかは不明だが、その価格が事実に近しいとしても今回放出された「古古古米」ではない為に参照価格としては不適当だ。玉木による「1年経てば動物のエサ」発言を発端として、井川の自民党は「国民を家畜」、原口の「家畜用だろう?」へと繋がっていったのだろうが、「5キロ83円」含めて批判として大きくズレているし、不正確と言わざるを得ない。
【追記】
朝日新聞の記事によれば「備蓄米は1キロ約49円、5キロ換算で約245円」とのこと。
*1:単純に飼料用米における価格からその価格はあり得ないとする主張も見たが、そもそもこれは5年間保存した備蓄米であって飼料用米用途として作られた米の値段とは単純な比較はできない。