11月17~21日にニュージーランドのオークランドで開催されたFOSS4G Auckland 2025に参加して、「GeoArrow on Web; Can We Live Without GeoJSON?」というタイトルで発表してきました。海外カンファレンス参加は初ではないですが、英語で発表は初めてで、しかも20分+質疑応答でドキドキでした。前日に思い付きで入れた勝負スライドが滑らなくてよかったですw
会社(MIERUNE)からは私を含めて3人で参加していました。そのうち会社のブログにも参加報告を書くと思うので、ここでは自分の発表を中心に書きます。イベント全体の雰囲気とか、気になった発表とかはそちらをお楽しみに!

FOSS4G とは
FOSS4G(ふぉすふぉーじー)とは、地理空間情報を扱うオープンソースソフトウェアを指す言葉であり、それに関わる人の交流を目的としたイベントの名前でもあります。FOSS4G は、全世界、アジア、日本、北海道、といった様々なレベルで様々な場所で開催されていますが、今回私が参加した FOSS4G Auckland 2025 は全世界のやつです。日本国内だと、今年は、北海道(FOSS4G Hokkaido)、関西(FOSS4G Kansai)、九州(FOSS4G Kyushu)、日本全国(FOSS4G Japan)、信州(FOSS4G Shinshu)がありました。
全世界のやつなので、世界中の様々な国から参加者がいました。
GeoArrow とは
GeoArrow は GIS データを効率的にやりとりできるフォーマットです。GeoParquet や FlatGeoBuf のようなディスク保存のためのフォーマットではなく、ネットワーク上でやりとりしたり、メモリ上で直接共有するためのフォーマットです。これを GeoJSON の代わりに使わせてくれ!!!というのが発表のメインメッセージでした。
私がウェブ GIS 業界(?)に入って驚いたのは、実に多くのデータ(特に動的に生成されるデータ)が GeoJSON でやりとりされることです。GeoJSON はまあ便利ですけど、データ業界(?)で Apache Arrow の概念に親しんだ身からすると「え、さすがにもうちょっと効率的なデータフォーマットあるんじゃない??」と思ったりしていて、そのあたりのお気持ちを伝えたくて発表しました。あと、「データソースから実際の地図描画まで、GIS データがどう受け渡されていくのか理解する」というのが今年の自分の中のテーマだったので、その集大成的な発表でもありました。思い返せば、このテーマを通じて様々なトピックを勉強することになり、例えば社内では「GIS エンジニアのための HTTP/3 入門」みたいなマニアックな発表もしたりしていました。
「Can We Live Without GeoJSON?」というタイトルへのアンサーとしては、GeoJSON の代わりに GeoArrow を使うのはウェブではまだ厳しいね、というのが悲しい現実なんですが、引き続き技術の進歩をウォッチしていきたいです。
ちなみに、今回の発表内容は、7月にMapLibre Meetup Japan #05 で発表した内容(「MapLibre でも GeoArrow を使いたいのでシェーダーを書いてみた」)を別の切り口から再構成したものです。内容的にはだいぶ変えたんですが、このイベントで発表していなければたぶん FOSS4G に CfP を出すこともできなかったので、積み重ねって大事だなと思いました。まだまだ GIS エンジニアとしては半人前ですが、社内外での発表、ブログなど、積極的にアウトプットして話せるネタを増やしていきたいです。
参加してみて
よかったです(小並感)。特に MapLibre の開発者や、GeoRust の人々と話せたのが刺激になりました。 オープンソースの様々なツールの使い方を学ぶのも面白いですが、 私はやはり、そのツールを作る側に関わっていけるのがオープンソースの良いところだと思っています。 なので、そうした開発者の人と直接話せて、「コントリビュートしていくぞ!」という気持ちが高まりました。あとは行動あるのみ...


