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FOSS4G 2025 Kansai に参加してきました。

先週末、会社(MIERUNE)のスキルアップ支援制度を利用して、6年ぶりに開催された FOSS4G Kansai に参加してきました。関西にいた頃に参加したことはなかったんですが、知っていれば参加したかったと思えるいいイベントでした。

今回のテーマは「Deep FOSS4G」、生成 AI やディープラーニングがテーマでした。それに絡めた内容の発表も多く、私は苦手分野なので興味深く聞いていました。もちろん、それ以外の発表も多数ありました。その中から、印象に残った発表をいくつか紹介します。

1日目

GRASS, Rebuilt: Toward Scalable Cyberinfrastructure for a New Era of Hydrologic Modeling(Huidae Cho さん)

GRASS *1 は、10 年以上前、修士の頃に少し使っていましたが、「GRASS とはなんなのか」という全体像はよく知らないままでした。今回、その全体像や今後の展望みたいなところも語られていて、とても勉強になりました。

まず、「GRASS は Desktop GIS として始まったが、Desktop GIS という枠を超えていきたい」という話が印象的でした。私はなんとなく、QGIS などの Desktop GIS と並列で捉えていましたが、どちらかというと、ツールやプログラミング言語を問わずに使えるフレームワーク的なものなんですね。GIS では、複数のツールを使うケースがよくあるので、ニーズをとらえた進化の仕方だな、と思いました。

フレームワークとしての実力の話として、Cho 先生が研究されている大規模水文シミュレーションで GRASS を用いた事例がいくつか紹介されました。ちょっと専門的な内容で、詳細は私にはよく理解できなかったのですが、GRASS によって並列かつ分散で計算を実行できる、というのがポイントでした。GRASS では OpenMP による並列実行に加えて、MPI による並列分散実行もできます、とのことでした。

正直、こうした高度なモデリング計算を自分がすることはあまり想像できないですが、GRASS が今でも進化を続けていることを知れて感慨深い気持ちになりました。

万博非公式マップとFOSS4G(坂ノ下勝幸さん)

「自由に使える地図がないのが」本質的な問題、とおっしゃっていたのが印象的でした。これぞ FOSS4G、という感じの発表で、やはりマッパー(OpenStreetMap の地図データ作成に参加している人)の視点は鋭いなあ、と感じました。

あと、osm.org の地図はマッパー向けのもので、地図を使う人向けではない。閲覧に適したビュワーが必要。という話も、言われてみればなるほどという感じですが、ハッとさせられました。私は地図を使う側ですが、使う側としてもまだポテンシャルをぜんぜん活かせてないように感じました。まとめのスライドにあるように、データ整備とそのデータを使うアプリ開発は両輪としてどちらも重要で、その両輪がうまく回れば面白いことができるんだ、というオープンソースの可能性を感じさせられた発表でした。

MCPがひらく地理空間情報解析の可能性(青木亮祐さん)

上にも書いたように私は AI をあまり活用できていない側の人間ですが、社内にはバリバリ使いこなしている人がたくさんいます。同じ会社の中でさえこれだけグラデーションがあるので、ジオ界隈全体で見るともっと大きなレベルの隔たりがあることでしょう。そんな中、この発表は、「MCP ってよく聞くけどそもそも何?」というところから始めて、初心者を底上げしていくような丁寧さがとてもよかったです。

また、地理空間情報に関連する MCP サーバーは、知っているものもあれば知らないものもあり、勉強になりました。

2日目

森林オープンデータをLeaflet/MapLibre GL JSで使ってみよう(西岡芳晴さん)

MapLibre の addProtocol() の使い方をあまりよく理解できていなかったんですが、実例を見てなるほどこう使うのかと勉強になりました。 テキストに載っているコードが微妙に間違っていて動かなくて、会場にいるひとがツッコミを入れつつ進んでいったのは、(ハンズオンとしていいのか悪いのかはわかりませんが、)一方的ではないコミュニティ的なあたたかさがあってよかったです。さすがツッコミ文化の大阪...w

なぞツアー

(中身とは関係ない余談です)

「なぞツアー」で通った商店街は、私が(間接的に)少しだけ関わっていたアートプロジェクトの作品を展示していた場所なんですが、もう15年も前の話なので当然その作品は跡形もなくなっていました。あれは、何か少しでも、一瞬でも、あの地域を盛り上げることができたんだろうか?と、いろいろ考えてしまいました。

私が関わっていたのは一瞬だけだったんですが、あの地域でずっとそのアートプロジェクトが活動を続けていたのは知っていて、いつかまた行きたいな、と思っていました。でも、昨日調べて、もう1年前にプロジェクト自体が終了していたことを知りました。それを悲しむ資格があるほど深く関わっていたわけではないですが、なんとなく、ちょっと寂しくなった日でした。

感想

FOSS4G のイベントに参加するのは、去年の FOSS4G Japan、今年の FOSS4G Hokkaido に続いて3回目ですが、関西が地元なのもあっていちばん落ち着く回でした。久々の開催とのことで運営も色々苦労があったのではないかと思いますが、今後も関西の FOSS4G コミュニティが栄えていくことを願っています。ありがとうございました。

FOSS4G 2025 Kansai 期間中に最終日を迎えた味園ユニバース

*1:少し前に「GRASS GIS」ではなく「GRASS」が正式名称になり、ロゴも新しくなりました




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