昨年、「Googleサービスに課金したいんだけど Google One とか Google Workspace とかいろいろある上に比較表みたいなのがなくて全然わからん」問題に回答する記事を書いたのですが、いまもけっこうアクセスがある&ちょっと情報が古くなっているので、一年ぶりにアップデート版を公開します。
前回はAI(Gemini)まわりは考慮に入れていませんでしたが、関連機能が充実してきているので今回はそれも含めた比較をしていきます。
先に大事なことを書いておくと、Google Workspace Business Standard を使うと、条件付きでGeminiが割安で使えるのでお得です。
いかれたメンバーを紹介するぜ!
プランの選定条件として、下記が前提です。
- 組織(自分以外のメンバー)を持たない個人事業主である
- Google Meet で3人以上のグループ通話を60分制限なしで使いたい(もともとこれが発端なので必須条件)
そうすると候補になってくるのは下記3つ。
Google One
Googleドライブが容量いっぱいになると「容量を追加しましょう!」つって出てくるアイツです。課金プランがベーシック、プレミアム、AI Proの3つあって、プレミアム以上だとGoogle Workspaceの機能が一部使えるようになり、そこにMeet関連が含まれます。今回はMeetのないベーシックは対象としません。
Google AI
AI ProとAI Ultraがあり、AI ProはGoogle OneのAI Proと同じものなので、以降Google One AI Proとして扱います。Ultraについては価格帯がかなり違う(\36,400/月)ので今回は対象外とします。
Google Workspace Business Starter / Standard
そのGoogle Workspaceの小規模組織向けのがBusinessで、組織向けですが一人でも使えます。さらにその中にStarter、Standard、Plusのランクがあり、Plusは個人ユースにはオーバースペックなので今回は検討しません。特徴としては独自ドメインの設定ができるのですが(メールアドレスを@gmail.comでなく自分の所有ドメインにできたり)、その副作用としてドメインを持ってないと使えません。
※前回記事にはGoogle Workspace Individualもありましたが、どうも新規登録できなくなっているっぽいので除外します。
お待ちかねの比較表
端的に表にするとこんな感じ。
※2025/6/3時点の情報をもとに気づいたものを随時改定。主要機能のみ。間違いがある可能性もゼロではないし更新漏れもあると思うので、課金前に自分でも確かめてね

なおGoogle公式の情報はまじでバラバラなのでこんな便利な表は公式サイトのどこにもありません。
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機能の説明
表にある機能をざっくり説明します。
基本機能
- ストレージ……Googleドライブやらフォトやらに使える追加ストレージです。
- 無料アカウントと特典共有……上記のストレージを別のアカウントと共有でき、またMeetなど付加サービスもシェアできます。相手は無料アカウントでもOKですが、家族を想定した機能のためファミリリンクの設定をする必要があります。自分のアカウントが複数ある場合もファミリー設定すれば使えます。
- サポート……Googleに問い合わせができるらしいです。使ったことないのでOneのものとWorkspaceのものが同等かは不明
- ドメインなし登録……Workspace Businessは登録のためにドメインを持っている必要があります。
Meet
- 3人以上通話時間……Meetのグループ通話。無料アカウントだと60分制限がありますが有料だと24時間に。
- 録画、ノイズキャンセル……ビデオチャットを動画ファイルとして録画できる機能と、マイクの周辺音カットの機能。
- ブレイクアウトセッション、ホワイトボード、アンケート、挙手など………会議をいくつかの小部屋に分ける機能、参加者にアンケートを取る機能、共有ホワイトボード、参加者が挙手でリアクションする機能などのMeet付加機能。
- Youtubeライブ配信……会議のようすをYoutube Liveで配信できる。
- 自動メモ生成(AI)……会議を文字起こしして簡単な議事録っぽいものを作ってくれます。
カレンダー
- 予約スケジュール……Googleカレンダーで、予定が入ってない時間を空き枠として公開してお客さんが予約を取れるようにする機能。施術やカウンセリングの予約受付のイメージ。
Gmail
- 独自ドメイン……Gmailアドレスのドメインを自分のドメインにする。
- マルチ送信、レイアウト……使ったことない。Gmailでたくさんのアドレスに個別に一斉送信する機能(BCCに近い?)と、HTMLメールのテンプレート機能。
AI
Gemini関連です。詳しくはこちら。
- Gemini(AIチャット)……ChatGPTみたいなAIチャットです。これは無課金でもつかえる機能ですが一応書いておきました。
- Gemini Advanced(AIチャット強化版)……Geminiの高機能版です。無課金との違いは使用できるAIモデルのほか、Deep Research(時間をかけて詳細に調べことをしてレポート化してくれるやつ)で使えるモデル、あとアップロードできるファイルの制限、パーソナライズなど。
- Geminiの最新機能……最新のAI機能はGoogle One AI Proに最優先で解放されるようで、執筆時点では動画を生成するWhisk Animateが該当します。
- Gemini in Gmail……Gmail上でGeminiが動いて返信考えてくれたりする。
- Gemini in Googleドキュメント……GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシート、Googleスライド等での文書作成支援。
- NotebookLM Plus……自分用の検索AI。ドキュメント類をアップロードしておくことでそこから情報を探してくれる。いわゆるRAG的なやつ。NotebookLM自体は無料でも使えるがPlusになっていろいろと上限UP。詳しくはこちら
組織向け
- チャット、会議室予約等……一人で使うのに関係なさそうなものを一項目にまとめた。組織で使うならここもちゃんと調べた方がいいと思う。
おまけ特典
- Google Home Premium……Google HomeをGemini対応にできるサブスクリプションが無料で付いてきます。(単体だと月額1,000円)
- YouTube Premium割引……YouTube Premiumが180円安くなります。(1,280円→1,100円)
AIについて、以前はGoogle WorkspaceからAIを使用するのにAIアドオンの契約が必要でしたが、いまは標準搭載となりました。ただしStarterとStandardで機能にかなりの差があります。
Google OneをAI ProにアップグレードすることでもAIが使用できます。
また、一般的に言われる「Geminiの有料プラン」=Google One AI Proです。
結局どれにするべきか
最終的な結論は人によると思いますが、このへんが判断のポイントになるかと思います。
- お金かけても最先端のAI(動画生成とか)をバリバリ使いたいという人はGoogle One AI Proでいいと思う。ただなぜかMeetの自動メモ生成がないっぽい点は注意なのと、Google Workspace Business Standardより月1000円高いわりにAI機能の差は意外に大きくない。ので、AI使いたい=AI Pro!と短絡的に考えないでAI目的でもGoogle Workspace Business Standardを検討すべき。
- AIにこだわらなければGoogle Oneプレミアムはストレージのコスパが高く特典共有もできるので、複数アカウントを運用している/家族もMeetを使いたいなら優先度高。
- ドメイン持ってない場合はそもそもGoogle Workspace Businessは使えないので、Google Oneプレミアム一択。それかドメイン取るか。ドメインなんて月200円以下で取れますからね。
- ドメイン持っててコスパ最優先ならGoogle Workspace Business Starter。Meetを使う場合は録画なし、ノイズキャンセルなし(これは自分はいいけど相手に迷惑)が我慢できるか。我慢できなければコスパ重視でOneプレミアム(ただしGemini Advancedなし)か、AIもリッチに使えるGoogle Workspace Business Standardか。ここは迷いどころ…!
- 個人のお客さん相手の仕事なら予約スケジュール機能は便利そうだけどTimeRexなど無料の代替サービスもあるので決め手にはならない。

図でまとめるとこんな感じ?(金額は年払いの場合。Google One AI Pro のみ年払いがないので月払い)
AIがそこら中に出てくる、あんまりスマートじゃないチャートになってしまった。
個人の見解ですので最終的には自己判断でよろしくお願いします。
その他の検討候補
Oneは使用中のアカウントに機能が付加されるのに対してWorkspaceはあらたに専用のアカウントができる形になる。それが問題になるケースはあまりないしむしろ公私で分けられて便利だと思うけど、途中でやっぱ退会しよってなったときにデータ移行の手間は発生するかも。
今回はより上位プランのGoogle Workspace Business Plusは比較対象に入れていません。Googleドライブを帳票のデジタル保存に使うにはBusiness Plus以上が必要だそうです(自分はこの用途ではfreee会計を使っているので不要でした)。そして月3万のAI Ultraも対象外にしてます。ほんとのガチの人はどうぞ。
あと裏技っぽいプランとしてGoogle Oneは入会後のみプレミアム5TBというプランにアップグレード可能。月払い3,600円/年払い36,400円でストレージ5TB+AI Proと同等の特典。ただAI Proより割高だし、同じストレージ5TBならGoogle Workspace Plusの方が安いのであまりメリットない気も。
で、ここまで説明しておいてアレなんですが、単にビデオ通話が欲しいだけならZoom Proは月額2,125円(年払いなら1,770円)と普通に払うと高いものの探すと割引クーポンがあるので、割引率の良いものが出ていればそっちの方が得になるタイミングもあると思います。
またChatGPTに課金してる人は、Geminiに乗り換え可能ならGoogle One AI Proにすると同じくらいの価格、Google Workspace Business Standardにすると1000円安くなって、どちらもストレージとMeetもついてくるので検討の余地がありそう。NotebookLMもアツイですし。
機能比較は以上です。
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