1. このシーンで感動させてやろうとか、このキャラクターに好感を抱かせようとか、そういう作者の思惑が露骨に透けて見える時、私たちのようなひねくれ者は何となく身構えてしまい、素直に感情移入できなくなったりするものです。
私も作り手の意図に乗っかって楽しみたい気持ちはあるのですが、舞台裏というのは巧みに隠してくれないと気分が萎えてしまう。読者、観衆というのは非常に我儘な生き物です。
しかしユゴーという人は天才なので、かなり意図が見え見えのシーンでも私はすぐ感激させられてしまうし、あっという間に登場人物のことを好きになってしまいます。彼が色情狂じみた恋愛遍歴を持ち、また政治家としても活躍したのは何ら不思議なことではない。この人が恋文や演説草稿の一つでも書けば、容易く受け手の心を動かしたことでしょう。
まあ卓越した技量を持つ作者の掌の上で踊らされるのは、別に悪い気がしないものです。いくら何でも脱線が多すぎるのは欠点のように思いますが……
2. ちょっとした病気(大したものではない)に罹ってしまい、コーヒーとエナジードリンクと酒がしばらく飲めなくなりました。私の日常における嗜好品のすべてです。なんてことだ。おまけに痛くて散歩もできないので、もうおしまいです。散歩しないと読書の進みが遅い。この病気は私との相性がすこぶる悪いです。
仕方ないから映像作品を見たり、ゲームをしたりしています。しばらく前から始めたプロセカ(音ゲー)に割とハマっていて、ゲームしてない時でも曲を聞いていたりする。おかげでここのところマンネリ気味だった私のSpotifyに、全然知らないボカロ曲が流れてくるようになってありがたいです。
別に避けていたわけじゃないんですけど、単純に触れる機会がなかったので、これまでボーカロイドを使った曲ってあんまり知らなかったんですよね。ちょっと前までMärchenの宵闇の唄くらいしかまともに聞いたことありませんでした。最近ランダム再生で流れてきたのだとこれが好きです。
なんか音がこもった感じというか、遠くの方で響いてるような雰囲気が良いですね。同じアルバムに入っている「やる気がない」もそうですけど、ずっと気だるそうなのに結構ノリノリなリズムで耳に残る。私も病気で全然やる気出ないのでずっとリピートして聞いてます。
せっかく新しいジャンルが開拓されつつあるのに、結局ずっと同じ曲ばっか聞くのかよという感じではありますが。でも私はどうしても好きな曲を延々繰り返して聞いてしまいます。ちょっと前まではART-SCHOOLのトリビュートばかり聞いていたし。一つの曲を聞き込むの良いですけど、知らない音楽をもっと知りたい気持ちもあります。その辺はバランスですね。
3. 音ゲーの話に戻るんですけど、ストーリーも結構面白くて、私は「25時、ナイトコードで。」というユニットの話を全部一気に読んでしまいました。いかにも私が好きそうな感じのやつを、まんまと好きにさせられてしまって少し悔しい気もします。
しかし、そもそも私はお話と音楽という組み合わせにとても弱いので仕方ない。各イベントストーリーに対応して、それぞれ話の内容を想起させるような書き下ろし曲が存在しており(贅沢なことに現時点で20個以上ある)、これらがびっくりするほど私の好みに一致しています。
曲を書いてる人もバラバラなのにどういう仕組みなのか。私はふだん作曲家の名前を手がかりにして好きそうな音楽を探しているので、こういうのはなかなか無いことです。一気に好みの作曲家が見つかって嬉しい。
特にこの辺が好きです。
私はこれまで音楽単品で聞くことが多くて、一緒に付いてる動画はあまり気にしてこなかったんですが、このゲームでMVを見ることを覚えました(MVに登場しているのは主に上記ユニットのキャラクターです)。こういうのもストーリーと音楽が一緒にあることの強みだなあと思います。
ここ数日は外に出られない分、他のユニットの話も読み進められているので、怪我の功名ということにしておきましょう。サービス開始から5年分の積み重ねでストーリーが大量にあるんです……いつになったら全ユニットの最新分に追いつけるんだ?