私は毎年夏になると、海を見なければならないなと思って一人で海岸に行きます。今年分のノルマは今日消化しました。暑いし、べとべとするのでどちらかというと嫌なのですが、こういう季節のイベント然としたことを意識的に取り入れていかないと、早晩おかしくなってしまうのではないかと恐怖している……
今のところ一番思い出深いのは、論文がどうにもならなくて、もうおしまいだあと思いながら海辺で延々とスカイ・クロラシリーズを読んでいた回です。やるべきことを何もやらず、締切がじりじり迫ってくるのを感じながら本を読んでいるときほど生を実感できる場面はないですよ。動悸はするし変な汗かいてくるし最悪です。
私は受験の時も就職活動の時もそんな感じで自棄読書をしており、今でも人間失格とか白鯨を見ると、直後に受けた学校や企業を思い出してしまう。というか、別に悪い記憶に限らず、いつどこで本読んだかって結構覚えてるものなんですよね。部屋の本棚に入ってるタイトルと初読場所はだいたい頭の中で紐づいていると思います。そんなことに貴重な記憶容量を割くのは止めてくれないか。
で、今年の海なんですけど、まずは観覧車の上から見ました。周りがほぼカップルか家族連れの中、一人でそこそこ高い金を支払ってゴンドラに乗り込む私を見て、係員の人も不審に思ったはずだ。それでも「記念写真撮りますか?」って聞いてくれたので、半笑いで断ってしまったんですが、今思うと撮っておけばよかったかもしれないです。その方が面白いから。
観覧車自体は冷房利いてるし、やや怖いけど景色は綺麗で楽しかったです。問題はその後なんですよ。大方想像はついているかもしれませんけど、海岸まで行って五分くらい歩いていたら普通に熱中症になりました。頭痛だけですけどね。あれだけ水がぶ飲みして日傘さしてたのにな……とりあえず近くの木陰に緊急退避してみたんですが一向に良くならない。
そのあとアイス買って太い血管が通ってそうなところを冷やし、スポーツドリンクを二本飲んでようやく回復しました。どうやら毎年のノルマが命がけのアクティビティになってしまったようです。なんということだろう。普通の人は私ほど愚かでも虚弱でもないので大丈夫だと思いますが、それでも暑さには気を付けてくださいね。この気温に対抗するには、初めから脇の下と首に氷を装備したうえでスポドリを飲みまくるくらいのことは前提なのかも……