はてなブックマーク20周年記念、おめでとうございます。めでたいですね。成人式、って今は言わないのかな。そういうわけで今日はわたしとはてなブックマークについて書いていきます。何度かしている話ですが、こういう話は何度してもいいと思うので知っている方もしばしお付き合いください。
【はてブとの出会い】
わたしがはてなブックマークを始めたのは、忘れもしない2011年3月10日です。この日付を忘れることはないでしょう。当時TwitterにURLを気軽にシェアできるサービスを探していて「あ、これ良さそう」と思ってはてブに出会い、そのまま何となくダイアリーも開設しました。そしてその日は何気なく終わりました。
次の日、何があったのかは皆さんご存じだと思います。当時わたしは被災地と呼ばれる地域に住んでおりまして、毎日余震や放射性物質の脅威と戦っていました。もう一段階警戒レベルがあがったら避難するような場所で家の中に籠って乏しくなる物資とこの先どうなるのかという不安と戦っていたのを覚えています。あの空気は多分一生忘れられないと思います。
もうはてブどころでなかったわたしは当時らしく知り合いとはmixiで連絡を取り合っていました。日記で被災地のことを書くとたくさんの閲覧数がありました。そこでネットの汚いレスバみたいなこともやってました。今思えば、デマも悪意も溢れまくっていましたね、あの空間。
さて、それから少し落ち着いて「そう言えばはてブってのに登録していたな」とはてなブックマークのエントリーを眺めていました。あの頃はスマホはあってもまだパカパカケータイが主流で、webを見るのは大抵ノートPCからでした。震災のニュースに混ざってまだ目立っていた「〇〇速報」的なまとめサイトの記事の他に、ソラノートとかいうのが連日炎上していまして、黄色いスポンジボブのアイコンの人が人気だなあと思ったのを強く覚えています。今は昔。
そんな中、あるはてな匿名ダイアリーの記事が話題となります。
この記事にわたしはひどく感銘を覚えました。あの頃は「頑張ろう日本」の精神で後ろ向きなことを言ってはいけないという空気が根強くありました。先のごとくmixiで頑張っていた私は「こんなにすごいことを書いていい場所があるんだ」ってビビったものです。それから「はてブ」という空間に入り浸るようになり、今現在に至っています。
【増田とブックマーク】
わたしとはてなブックマークなので、ブックマークの話をします。ブログの話をしてもあんまり面白くないと思うので、ブックマークの話が中心になります。
この記事をここまで読んでいてわたしが何者かご存じの方は「増田ブクマカ」というカテゴリで私を見ていると思います。まあ私は私なので肩書はブロガーでもブクマカでもアリゲーターガーでも何でもいいのですが、ここで一番わかりやすいのは「増田ブクマカ」だと思うので以下はその立場で語っていきます。肩書がアリゲーターガーは、ちょっとかっこいいかもしれない。
上記のように、わたしとはてなの出発点ははてな匿名ダイアリー(以下増田)でした。たくさんの記事にブックマークをつけ、何も考えず★を稼ぎ、★を求めてアホになっていた当時のわたしにとって増田は天国でした。★がもらえるだけでなく、面白い記事を発掘できる楽しさがありました。
増田であったことを思い出すだけ思い出すと、本当にとりとめがない。「またお前は伊168に恋していた増田を貼るんだろう」って言われそうですが、こんなんなんぼ貼ってもええもんはええもんなので読んでください。
他にも増田でたくさんの増田に出会いました。たくさんありすぎるので適当に開いた増田ページから2つ持ってきました。どっちも大好きな増田です。こういう文章を読めるというのは本当にありがたいです。
で、そういうのをかき集めてまとめ記事を作っていました。手間暇かけてるので反応が良いこともあり、その反対に労力のわりに反応が薄いこともありました。またよく「暇人」「こんなことして何になるの」と言われました。趣味なので趣味にケチつけても仕方ありません。他人が好きでやってることを否定するのも時間の無駄なのでやめましょう。
素人の書いたものを読んで何が楽しいのか、活字を読むならちゃんと出版されたものを読んだ方がコスパが高い、なんていうことを言われたこともあるのですが、それはそれ、これはこれです。キレイな宝石を求めるのも、宝石の原石を探し求めるのも、宝石ではないけど珍しい鉱石や化石を求めるのとでは性質が全部違います。
なんというか、これは多分化石発掘のロマンに近いです。「そんな石ころ掘って何になるのか」と言われても、我々は掘ったら何か出てくるかもしれないと思うから掘っています。掘っているうちに地層の名前や岩石の性質、天候や季節によって掘りやすさが変わってくるみたいな経験則が身に付きます。そうやって「増田ブクマカ」は生まれます。
ちなみに自分でも忘れていたのですが、アワード記事を振り返っていたら「秀逸ブコメアワード」という記事も書いてました。今でも笑えたので2010年代後半あたりくらいからブコメやってる人なら笑えるネタがたくさんあります。笑ってください。消えてしまった人もいました。時々は思い出してあげましょう。
【たまにはブクマを読み返すべし】
そういうわけで増田アワードなんてやっていたので、半年や一年に一度くらい「これは!」という増田を定期的に見返していました。そして「やっぱりこの増田面白いよな」って再確認します。何なら昔の自分のまとめ記事を読んで「面白れーじゃん」とか思ってます。自分の記事が面白いのではなく、増田が面白いのですよ。
それでまとめ記事を作っていたのですが、やはりこういう空間なので歯抜けのように削除されていく記事が出てきます。久しぶりに記事を見ると「Not found」のページのなんと多いことか。つまり増田っていうのは一期一会なんですよね。記事で消えてしまってもタイトルだけはブックマークのほうで残っているので、やっぱり時々思い出すことにしています。いなくなった増田のこと、時々でいいから思い出してください。
そういうわけで時々思い出していたのですが、今回この記事を書くにあたって増田たちを再見している中で名作増田に追記があるのを発見しました。
自分の中でも名作増田に推したい「人魚オカズ増田」なのですが、最近追記があったことがわかりました。どんな追記があったのかは是非リンクから直接読んでほしいのですが、おそらくこの増田は追記を読まれることを想定せずに追記したのだと思います。普通に考えて、6年も前の日記のような記事を見返す人なんていません。いるとしたら、書いた人だけです。
でも、わたしは読み返して追記に触れることができました。これぞ「ブックマーク」の醍醐味なんじゃないでしょうか。本に栞を挟むのは、またそこから読み始めるためです。消えてしまったことを懐かしく思うのと同じように、新たに追加されたものを楽しむことができます。すごいぞはてなブックマーク。最高だはてなブックマーク。おお、はてなブックマーク。
【らくだに】
そしてはてなブックマークの海の中でわたしはいつまでも「らくだに」に囚われています。多分この増田が「不安になるタグ」をつけ始めるきっかけになるような投稿だと思います。世界があるのに、世界がない。
らくだにのって、俺たちはどこに行けばいい。
そして日本人は「ちんぽにどんぐりを乗せる競争」をしていないし、世界大会も開かれていない。でもちんぽにどんぐりを乗せる競争のように増田を発掘していく面白さはあまり理解されていない。理解は求めていないのです。ただ、世界があるように見えているだけなのです。虚構でも現実でも、はてブはその人の中だけの「はてブ」であり続けるのです。
最近はスパムが多かったり、気軽にブックマークしたところから憎悪のブコメが着くことから積極的にブックマークをしなくなりました。子育てのほっこりエピソードをブクマすると男女の争いが起こるし、そもそも増田にエモーショナルな書き込みが減った。みんなどこへ行った。スパムと男女論に飲まれてしまったのか。
そう言えばはてなブックマークをたくさんしてはてなTシャツももらっていました。これを着て歩いたらどこかから手斧が飛んできそうで、怖くて外に着ていけません。誰か一緒に着てもらっていいですか。それかみんなではてなTシャツを着れば手斧を投げられることもないかもしれません。一億総はてなブックマーク民。怖い。
そのためにもコンテンツを発掘してこないといけないのですが、このご時世どうやって「埋もれるものを発掘するか」というのが大事になってきますね。それはいろんな業界が抱える問題だと思います。そんなSNSの呪縛がほどけるかどうかは30周年の時にまた答え合わせをしましょう。
【さいごに】
はてなブックマークは出会いの場であり、交流の広場でもあり、いなくなったものを偲ぶ墓標でもあると思います。いろんなことがありました。これからも健やかなサービスであることを祈っております。ばいばい!
はてなブックマーク20周年記念 特別お題キャンペーン #わたしのはてなブックマーク
