「通史」から独立させた今回のくくり。古代からどんどん入れていく内に、特に幕末から明治にかけての作品の「取りこぼし」が目立ってしまいました。宗教編は最初からパスしましたが、結果的に画家に偏りがあった印象で、作家や幕末の技術者について取上げられなかったのがちょっと残念です。
*幕末の蘭学者は、こちらでご了承くださいませ。
文化・技術の小説化は意外と難しい。はじめに創作物ありき。対して小説の対象は人物になるため、主人公と作品が「私の」アタマの中で交差しないこともあり、取上げるのを断念した小説もあります。
ここで「文化・技術編」通しての感想。松尾芭蕉の記事でも触れましたが、後世から「天才」と呼ばれる人たちも、全くゼロから作り上げるものではなく、従来あるものを「芸術」に昇華する発想と能力が優れていたのだと思いました。
「白砂糖は黒砂糖からできるのだ」 秋山真之(坂の上の雲より)
(注)実際には出来ないそうです。
ここで、取上げなかった作品たちを紹介します。
・鑑真 氷輪 永井 路子(1981)
・最澄 雲と風と 伝教大師最澄の生涯 永井 路子(1987)
・在原業平 なりひらの恋 三田 誠広(2010)
・小野小町 小町変相 円地 文子(1965)
・清少納言 はなとゆめ 沖方 丁(2013)
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花鳥の乱 利休の七哲 岳 宏一郎(1997)
茶聖 伊東 潤(2020)
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・源清麿 おれは清麿 山本 兼一(2012)
・太田南畝 青雲の悌(田沼意次と太田南畝) 高遠 和夫(2009)
芭蕉の娘 佐藤 恵秋(2021)
北斎まんだら 梶 よう子(2022)
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・[韮山反射炉] 江川太郎左衛門 英龍伝 佐々木 譲(2020)
・[佐賀反射炉] 黒鉄の志士たち 植松三十里(2013)

*山本兼一さん。作者自身が主人公に名を連ねるような、職人的な作風を披露してくれました。2014年、57歳の若さで亡くなられたのは非常に残念です(文春オンライン)。
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今年最後の投稿になりますが、ちょうどここで1年半続いた「歴史小説・日本史編」が終了しました。
年始は特別編を投稿したあと、「歴史小説・中国史編」に移ります。
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