英スタンフォードの中学校・ウェランドアカデミー体育館に5月18日早朝、若者4人が侵入。その日予定されていた鉄道模型同好会の展示品をめちゃくちゃに破壊してまわる事件が発生しました。犯人は15歳から16歳の少年4人で、駆け付けた警察に逮捕された後、即日保釈されています。
展示会は、模型同好会「Market Deeping Model Railway Club」が20年以上に渡り例年開催してきた行事。展示会は会の維持費を得るための募金活動の場も兼ねており、メンバーは精神的・経済的に大きな打撃を受けることになりました。
同好会の公式サイト上には破壊された模型が無残に床に転がる写真が多数掲載されており、愛情を込めた作品が壊された無念が伝わってきます。同会は被害を少しでも軽減するため、クラウドファンディングを開始。当初500ポンド(約7万円)を目標額としていましたが、これまでに8万8000ポンド(約1230万円)を超える寄付が集まっています。
展示会のマネージャーを務めたビル・サワリーさんは地元ニュースサイトDeeping Nub Newsに対し、壊された中には25年以上かけて100人以上が数千時間をかけて制作した模型もあったと説明。「多くのメンバーはすでにいません。われわれにとって心情的にも大きな問題です」と話しています。
予想をはるかに超えた寄付額に対して、会長のブライアン・ノリスさんはクラウドファンディングサイト上で「寄付金や支援物に本当に感謝しています。苦しんだのはわれわれだけではなかった」と、世界中から寄せられた支援に謝辞を送っています。
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