DCコミックスを原作とする新作映画「シャザム!」が4月19日に公開。3月26日に都内で開催されたイベントでは、日本語吹き替え監修/演出を担当する福田雄一監督から吹き替え声優のメインキャストが発表され、主人公のシャザム(ザッカリー・リーヴァイ)役を俳優の菅田将暉さんが務めることが分かりました。
イベントには、同作で声優を務めるキャストの1人として俳優の佐藤二朗さんも登壇。“メインキャスト”と紹介し、ドッキリを仕掛ける予定でしたが、序盤からネタバレ全開。福田監督とのコミカルなやりとりで会場を沸かせました。
「シャザム!」はDC史上最高の世界興行収入となった「アクアマン」に次ぐDC映画の新作。「シャザム」と唱えることでスーパーマンに匹敵するほどのパワーと大人の姿を手に入れた身寄りのない子どものビリーがスパーパワーを“悪ふざけ”に使いまくっていたところ、ヴィランの科学者Dr.シヴァナ(マーク・ストロング)にその力を狙われ、ヒーローとして成長していくアクション映画となっています。
DCシリーズには珍しく、コメディー要素満載な同作の吹き替え監修/演出を務めるのは、映画「銀魂」やドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズなどで独自のコメディーワールドを繰り広げる福田監督。大のアメコミ好きということで、今回の起用に「『絶対やります!』と返事をさせていただきました」と喜びをぶちまけました。
メインキャストについては、「映画の顔ですからね」と悩みつつも「直感で決めた」という福田監督。誰が映画の看板を背負うのか期待が高まる中、タキシードをビシッとキメた佐藤さんが登場。メインキャストとして紹介されるも、実は違ったというドッキリを佐藤さんにしかける予定でしたが、「メインキャストじゃないですよ」「正直、何で呼ばれたのか分からない」と引っ掛かるどころか、困惑した表情を見せつつ「僕が吹替収録をしたのは7分くらいですよ」と“ちょい役”であることを自ら明かしました。台本通りに進まない。
本当のメインキャストが明かされると、会場のスクリーンにはイベントに来られなかった菅田さんのコメント映像が放映。「(オファーを)言われてからの撮影と公開までの短さを考えると、深夜の連ドラとかの1シーン、1日で撮影も終わるような『また低予算系かな』なんて思っていたら、『なんかえらいドでかい仕事来たな!』とすごいびっくりしました」と驚いた様子を見せつつ、「自分がヒーローの声をできるんだ、というのはすごい高揚しました」と喜びを明かしました。
あらためて、菅田さんの起用理由について「(シャザムは)大人だけど中身は子どもで、非常に落ち着かないヒーローなんですよね。で、誰だろうな、この落ち着きのない感じ。と考えたときに菅田くんが思い浮かびました」とコメント。佐藤さんも「監督の話を聞いてると、確かに将暉が思い浮かぶね」と普段の菅田さんとシャザムのイメージが近いことに納得していました。
なお、菅田さんと佐藤さん以外の声優陣は明かされていませんが、監督によると憧れの声優陣にお願いし、「吹替版“アベンジャーズ”? 的に史上最大級に豪華なキャストをそろえることができました」と豪華な布陣となっているとのこと。佐藤さんの“ちょい役”という役柄についても明かされませんでしたが、監督は「ちょい役なんですけど、絶対二朗さんにやってほしい役なんですよ」とラブコールを送ったそうで、「ちょい役ばっかり言うなよ。でも確かに監督が僕にオファーするのが分かるな、という役でした」と多くの作品でタッグを組んできた2人の関係性をうかがわせるやりとりが繰り広げられました。
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