平成最後の仮面ライダー「仮面ライダージオウ」の放送が9月2日に始まり、例年に増して盛り上がる日曜の朝。Twitterでは、平成ライダー第1弾「仮面ライダークウガ」の、放送開始当時の熱気を伝える漫画が反響を呼んでいます。
2000年1月、まだ幼かった作者のなつとら(@UKISHIMA16)さんに、衝撃的なニュースが届きました。『テレビマガジン』2月号(講談社)が、新番組「クウガ」の開始を報じたのです。
鎧のようなボディに、ベルトで変身。ヒーローといえばウルトラマンかスーパー戦隊しか知らなかったなつとらさんにとって、巨大化もせず1人で戦うクウガのビジュアルと設定は、全く新しいものでした。
そして同年1月30日朝8時、クウガの第1話が放送されたとき、さらなる衝撃が訪れました。そこに映っていたのは、怪人(グロンギ族)が人々を殺害していく生々しい世界。「今まで見てきたヒーローものとは明らかに違う」と、なつとらさんは子どもながらに確信したといいます。
番組が中盤になると、ついに主人公がクウガに初変身。しかもその姿は、制作サイドが放送まで存在を伏せていた白い戦士、「グローイングフォーム」でした。白い装甲に金のラインが走るデザインは、なつとらさんのハートをわしづかみ。彼にとって、人生で初めて一目ぼれをした瞬間でした。
クウガの勇姿は、初代ライダー直撃世代の、なつとらさんの母親まで魅了しました。息子が旧作を見ているものとばかり思っていた彼女は、仮面ライダーの復活を知って大興奮。夫を起こして話に巻き込み、大騒ぎになったのだとか。なつとらさんは、日曜の朝にライダーが放送されているのは今でこそ自然な光景ですが、全てが始まった朝は鮮烈だったと、話を締めくくっています。
最後の「あの日、みなさんはどんな立場、どんな境遇で朝を過ごしていましたか?」という呼びかけに応えて、ツイートには多数のリプライが寄せられました。「ダークな予告編にゾクゾクした」「ものすごく大人向けで、前番組のロボコンとのギャップがすごかった」「怖いから見るなと親に止められた」「親子で見ていたら親のほうが興奮していた」「事前情報の段階ではあまり期待していなかった、旧作ファンの父親が放送を見るなりハマった」など、十人十色の思い出が語られ盛り上がっています。
(沓澤真二)
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