タイ・チェンライ郊外の洞窟に閉じ込められていたサッカーチームの少年12人とコーチ1人の救出が7月10日に完了しました。行方不明から18日目の奇跡的な生還です。
少年らは6月23日、練習後に洞窟探検を開始。その後洞窟が大雨により浸水したため、取り残されたまま出られなくなっていました。
少年らは行方が分からなくなってから10日目の7月2日、捜索にあたっていたダイバーにより洞窟内で発見されました。しかし浸水した洞窟を通過するのは熟練のダイバーにとっても危険を伴うものでした。浸水部分の水は濁っており視界が悪く、中には通路が数十センチしかないか所もあり、少年ら13人が発見された後も救助は難航しました。
6日には救助にあたっていた元タイ海軍のダイバー サマン・グナンさんが作業中、酸欠のため亡くなる事故が発生。その後もタイ国内外のダイバー90人体制での救助作業が進められ、8日夕方には少年4人が救助。そこからさらに2日をかけ、残りの9人が助け出されました。
少年らの救出を巡っては、実業家のイーロン・マスクさんによる救助用の小型潜水艦の開発や、FIFAがサッカーワールドカップ決勝戦のチケットを13人分用意する準備があると公表するなど、世界中から注目が集まっていました。
タイ海軍は公式Facebookで「これが奇跡なのか、科学によるものなのかは分かりません。(サッカーチーム)Wild Boarsの13人は全員、洞窟の外にいます」と、長期に渡った救助活動が無事終わったことを伝えています。
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