会社の女の子に「みんなで変顔で写メ撮るよー!」と誘われたところ、他のみんなはかわいい感じでガチの変顔は自分だけ。OLの辛抱耐え子が社会の不幸に作り笑顔で耐えまくるTwitterのギャグ漫画「耐え子の日常」が、初の書籍化を記念してねとらぼで出張連載中。第4回は女子の同僚と絡んだときの理不尽をまとめた「同僚との交流」編です。
真面目かつ気弱な耐え子は、職場で同僚のノリに合わせようとしますがなんだかズレてしまいがち。「浮気するイケメン」と「浮気しないブサイク」、どっちと付き合う? と究極の2択を尋ねられ、悩みながら「浮気しないブサイクかなぁ」と答えたのに、他はみんな「どっちも無理かなぁ」「私も」と無難な道へ逃げていきます。自分だけが趣味が悪い感じに……正直者がバカを見てしまうパターンってありますよね。
イメチェンで髪形を少しいじってみたら寝癖だと勘違いされる不幸も。さすがに外ハネにしてみたと言えず、てへへと笑顔でやり過ごす耐え子の表情に、身に覚えのあるブルースを感じてしまいます。
こうした共感できる事柄だけでなく、理不尽が明らかにおかしいレベルに逸脱しても「平気平気!」と耐え子が忍んでシュールな笑いを生み出していくのも、本作の魅力の1つ。
会社で友達がこっそり自分の誕生会の準備を進めているのを知ってしまい、サプライズを期待していたのですが、なぜか何も起きず。数日後、友人から「耐えちゃんに内緒で耐えちゃんの誕生会やりました! サプラーイズ!」と、主役を呼ばずにみんなでお祝いしている写真が送られてきます。間違いなく驚くけど、どう喜べと。
また寒がっているところに友達が「これ着ていいよ」と上着を貸してくれるのはよくある光景ですが、耐え子の同僚の場合は「わたしの濡れ衣着ていいよ」と血がべっとり着いたコートを笑顔で着せてきます。すぐ連行されていく耐え子。不幸の天元突破。
あるあるネタから「いや、そこは抗おうよ」と突っ込みたくなるネタまで、理不尽見本市というべき耐え子の日々。周りの女子に合わせようとする努力もエラいですが、変に我慢しないで居心地のいいポジションを見つけて幸せに過ごしてほしいものです。
「耐え子の日常」はTwitter(@OLtaeko)で作品を日々更新中。5月18日に初のコミックスが全国書店で発売され、1週間で重版が決定しました。ねとらぼでは社会のつらさを痛感しがちな月曜日に、全5回で掲載していく予定です。
(黒木貴啓)
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