OLの辛抱耐え子がどんな理不尽な目にあっても作り笑顔で耐えまくってしまうTwitterのギャグ漫画「耐え子の日常」が、初の書籍化を記念してねとらぼで出張連載中。第3回は会社に行く途中や帰宅中の不幸をまとめた「通勤・退勤」編です。
本作はTwitterでフォロワー数11万を超える人気のショートギャグ(@OLtaeko)。昼食時間なのに急務が入る、といった社会人にありがちな不幸が、耐え子の場合は「大蛇に丸飲みされてランチに行けない」など常軌を逸したレベルで降り掛かってきます。それでも気の弱さから「平気平気!」「先ランチ行ってて!」と“OLあるある”みたいなテンションで耐え忍んでしまうのがシュールな笑いを誘う作品です。
帰宅中に昔の知り合いに出会ったので手を振ったのに気付かれなかった――など、会社の行き帰りというのはたまに苦い出来事が発生します。耐え子も道でばったり恩師と遭遇、うれしくてつい声をかけたのですが、恩師はバスケのドリブルで相手を抜き去る技術・バックロールターンで耐え子を華麗に抜き去っていくのでした。無視するなら普通に素通りしてほしい。
他にも、ベルが盗まれるといった自転車のイタズラ話はよく聞きますが、耐え子だと買い物の隙にタイヤからシートまで全て暴走族仕様にカスタマイズされてしまいます。また遅刻しそうなときに学生時代の先輩に声をかけられ、ヘルメットを渡され「乗れよ」。少女漫画のようなシチュエーションにキュンとしますが、いざバイクを走らせると先輩は後部座席、運転しているのは耐え子なのでした。この世界にはやべぇやつしかいないのか。
耐え子の場合はちょっと危険度が異次元ですが、たまにこういうことあるよなと心当たりもある“路上の不幸”シリーズ。現実で理不尽に遭遇したときは耐え子のような作り笑いはほどほどにして遠慮なく声を上げていきたいものです。
「耐え子の日常」はTwitter(@OLtaeko)で作品を日々更新中。5月18日に初のコミックスが全国書店で発売され、1週間で重版が決定しました。ねとらぼでは社会のつらさを痛感しがちな月曜日に、全5回で掲載していく予定です。
(黒木貴啓)
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