Twitterに投稿された漫画、「ウチの部長は顔が怖い」のギャップ感が面白いと評判です。体調を崩した女性社員に「僕がイイ物をあげよう。きっと気分が良くなるよ」……優しくのどあめを差し出したのに、顔のせいで部長が何かヤバいブツを渡したように聞こえる。
部長は実に優しい人格者なのですが、鋭い三白眼が特徴的な顔つきのせいで怖いと誤解されがち。早退して休みなさいと女性社員を気遣うところまでは良いとして、続く「大丈夫。残りは僕が始末しておくから」との物言いがどこか物騒です。間違ったことは言っていないのに、仕事以外の何かを“始末”するように聞こえてしまう。
続編では、イヤミな係長をこらしめるエピソードも。「私情で休むなよ」と女性社員にプレッシャーをかける係長に、背後から忍び寄って「それこそ君の私情じゃないのかな? 意見を伝えることは悪くないよ。基本的人権の享有を妨げることにならなければの話だけどね……」と詰め寄ります。プレッシャーの格が違う。
部長の注意で場は丸く(?)収まり、無事休みを取れた女性社員からも感謝の言葉が。ところが、部長は「当然のことだよ。人間的生活を尊重できないなんて、それこそ“人でなし”だからねぇ?」と答え、一同を恐怖で凍りつかせるのでした。
ツイートは拡散され、優しさと怖さをあわせもつ部長の二面性にやられる人が続出。「顔はともかく、理想の上司」「部長は顔の怖さを自認したうえで、説得力を高めるためわざと恐ろしい言い方をしているのでは」など、さまざまな反応が見られます。
作者はpixivコミックで「おじいちゃんしなない」を連載している、まどろみ太郎(@tarousanlove1)さん。キャラクター設定や、唯一部長の顔に動じない沈着冷静な課長のエピソードも公開しています。
(沓澤真二)
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