上野の東京国立博物館 平成館にて、特別展「名作誕生―つながる日本美術」が開催されています。会期は4月13日〜5月27日。
日本美術の歴史で生み出されてきた名品が集まる豪華な展覧会です。尾形光琳「八橋蒔絵螺鈿硯箱」や長谷川等伯「松林図屏風」、思い思いの遊びに興じる江戸の人々を生き生きと描いた「風俗図屏風」など、教科書でおなじみの国宝が数多く並びます(会期中の展示替えがあります)。
さらに、2016年に行われた生誕300周年の回顧展では大行列ができて話題になった伊藤若冲の作品も見逃せません。生命力あふれる筆致でサボテンと鶏が描かれた「仙人掌群鶏図襖」、雪の中に咲くかれんな梅と鶏が美しい「雪梅雄鶏図」は、作品の熱烈なファンも多いのではないでしょうか。
また、有料の音声ガイドも展示品に負けず劣らず豪華です。5月6日までの前期は櫻井孝宏さん、5月8日からの後期は諏訪部順一さん、加えて壇蜜さんが作品について解説してくれます。前期に音声ガイドを利用した人は、その時の領収書を提示すると後期の音声ガイド料金が安くなるリピーター割引もあるので、つい通ってしまいそうです。
会期はわずか1カ月半。初夏のお出かけに、博物館での名品めぐりはいかがでしょうか。
(正しい倫理子)
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