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 「日本の伝統文化をロボットで表現しよう」と開発された茶道ロボが、あまりにもパワフルで衝撃的です。お茶をたてることができるにはできるのですが、動きが激しすぎて“わびさび”のカケラもない。

YouTubeに投稿されたフルバージョン

茶道ロボ いかにも何かやらかしそうな荒々しいフォルム

 ものづくり集団「aNo研」が開発。起動するとひしゃくでお湯を茶碗に注ぎ、木さじで抹茶を入れます。本来の手順とは逆になってしまっていますが、木さじをゆすって余分な粉を落とす動作はなかなか細かく、風情を感じさせるところはあります。


茶道ロボ まずはお湯(本来は抹茶を入れたあと)

茶道ロボ 木サジを抹茶に入れて……

茶道ロボ 左右に振って余分な粉を落とす

茶道ロボ 茶碗へサーッ。ここまでは動作も穏やか

 しかし、肝心の茶をかき混ぜる動作になると様子は一変。機械音とともに茶せんが茶碗へ降りると、轟音を立てながら高速で動き、わびもさびも吹き飛ばしてしまいます。それでもお茶は泡立ち、茶碗も一応それらしく回転。さらに筐体からは和菓子がせり上がり、茶道の作法通りでないとはいえ、一連の流れをやってのけました。


茶道ロボ 混ぜる段になるなり、大きな機械音。茶せんが茶碗へ降りていく

茶道ロボ 耳をつんざくような音とともに動く茶せん。よく見るとミキサーのように回転するわけではなく、左右に高速で動いている

茶道ロボ 泡こそ荒いものの、抹茶が完成

茶道ロボ 茶碗を回すとともに、大福を差し出してくれる

 ロボットの豪快な動きは注目を集め、とりあえず「結構なお点前で……」と応える人、「吹いたお茶返せ」と爆笑する人、「わびもさびもないけど錆び(サビ)はありそう」とうまいことを言う人など、さまざまな反応が生まれました。

 茶道ロボは2017年の秋から冬にかけて製作されたもの。aNo研は「ロボットの動きで抹茶が泡立つのかが課題でした。粉の量も影響するので、適量になるようふるい落とすところを工夫しています」と、編集部の取材に答えています。

 ロボットがたてたお茶の味はと聞くと、「ちゃんと抹茶の味はしますが、改善すれば本物の茶道の味に近づけるのではないかと考えています」との回答。製作後の感想を聞くと、「茶道の所作は複雑で繊細であることを再認識できました。私たちの作品を見た人が、『茶道はこうじゃない』と議論してくれたり、面白いと笑ってくれることが非常にうれしい」と語っています。

 そして「このロボットが茶道や日本文化へ興味を持つきっかけにつながってくれるとありがたいです」と担当者。ツイートには海外からの反応も多く、願いはある程度かなっているといえるでしょう。

画像提供:aNo研

(沓澤真二)


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