フォルクスワーゲン傘下のデザイン会社イタルデザインは、2018年3月にスイスで開催されたジュネーブ国際モーターショーで、新型の高性能車「ZeroUno Duerta」を発表しました。
イタルデザインは数々の名車のデザインを手がけた工業デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏によって設立された会社で、2017年のジュネーブモーターショーでは同社初の市販車「ZeroUno」を発表。全世界で5台限定というごく少数が生産され、価格は1億円以上とも予想されながら同年8月には完売しました。今回のZeroUno DuertaはZeroUnoのオープン版に当たり、頭上のルーフパネルのみを取り外せるタルガトップ形を採用しています。ZeroUnoと同様に、公道走行可能なクルマでありながらレーシングカー並みの走行性能を備えるとしています。
パワートレインには、アウディ「R8」やランボルギーニ「ウラカン」にも使われる自然吸気の5.2リッターV10エンジンと7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のトランスミッションを搭載。最大610馬力を発生し、最高速度は時速320キロです。車体のほとんどはカーボンファイバー素材で構成され徹底した軽量化が図られているほか、バネ下重量の軽減に効果的なカーボンセラミックブレーキを採用します。
ZeroUno Duertaは2018年末までに全5台が生産される予定で、ジュネーブモータショーで公開した仕様をベースに、性能および外観をカスタマイズできるスペシャルパッケージも用意するとしています。
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