イギリスのケンタッキーフライドチキン(KFC)は2月16日(現地時間)、フライドチキンの在庫切れにより多くの店舗が開店できない事態になっていることを公式Twitterで報告しました。Twitter上では「#KFCCrisis」というハッシュタグが話題になり、チキンを食べられず嘆くイギリス市民の大喜利ツイートが発生しています。
英インディペンデント紙の報道によると、16日朝の時点では、国内900店舗のうち646店舗がオープンできなかったとのこと。原因はチキンを運ぶ配達システムにあるとされており、オープンできた店舗も営業時間を短縮したり、メニューを限定したりしていたところが多かったようです。
フライドチキン愛好家たちはTwitterで悲しみをツイートしています。孫とKFCに出かけたおじいちゃんによる「KFCが閉まっていたから、しかたなくマクドナルドへ行ったよ。トイレで泣いたよ。こんな情けない姿、孫には見せられない」というツイートには8000件近い「いいね」が集まりました。
また、#KFCCrisisのトレンドに便乗して「うちのクリスピー・ナゲッツをタダであげるから、配りなよ」という同業者からのツイートや、「KFCがオープンするように祈りを捧げるのはやめてくれ! 今、アメリカを修復しようとしてるところだから、その後に行きますから」という謎のジーザス・クライストも登場。
2月21日になるとチキンの配給状況は徐々に回復し、半分以上の店舗が販売を再開しました。しかし、配給が追いつかなくなることは、数カ月前から指摘されていました。今回の騒動に伴い、英国労働組合(GMB union)は「今回の騒動は対策を打っておけば防げた」ことであると主張しています。
2015年にBBCはKFCが食品を製造する過程を放映。鶏は箱詰め状態で育てられ、わずか35日で食肉として出荷される様子が流されたこともあり、「KFCはこのまま閉店させておくべきだ」という声も挙がっています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.