全ては1匹のネズミから始まった――“ディズニー”の世界で作りだされた資料を収集、保存する組織「ウォルト・ディズニー・アーカイブス」の貴重な資料が日本にやってきました。2018年2月10日より開催のイベント「D23 Expo Japan 2018」内で展示されていた、映画で使用された衣装や日本初公開の貴重な資料が、2018年4月11日より大阪・大丸梅田店「大丸ミュージアム梅田」を皮切りに全国巡回することが発表されました。
今回展示されるのは、ウォルト・ディズニー・アーカイブスの数千点に及ぶコスチューム、そして400万点の写真資料などの膨大なコレクションから厳選された、日本初公開を含む約420点の貴重なアイテムです。2018年にスクリーンデビュー90周年を迎えるミッキーマウスにまつわる貴重なアイテムや、「美女と野獣(2017年)」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「シンデレラ」などの映画で使用された衣装、さらには日本とディズニーとの関わりを示す貴重な資料が集まっています。
2018年2月10日から東京ディズニーリゾートで開催のディズニーファンイベント「D23 Expo Japan 2018」では、本展覧会で展示される内容が初お目見えしました。その様子をほんの少しだけ紹介しましょう。
最初は「ミッキーマウス」をテーマにしたエリア。米国のウォルト・ディズニー・アーカイブスのロビーにある巨大ショーケースを再現し、ミッキーマウスに関連する貴重なアイテムが展示されています。特に注目したいのは1933年に発売された初期のミッキーグッズである「腕時計」や「ノート」。時代を感じさせるデザインですね。
そして日本では初公開の「スクラップブック」。これはテレビ番組でウォルト・ディズニー本人がミッキーを指し、「全ては1匹のネズミから始まった」と話すシーンに登場する、歴史的価値のある一品。ウォルト・ディズニー・アーカイブスのディレクター、ベッキー・クライン氏によると「これが今回もっとも思い入れのあるアイテム」とのことです。ディズニーファンならばモノクロで見たあのシーンのスクラップブックの実物が目の前にあるというのはなんとも不思議な感覚です。
ウォルト・ディズニー社のアニメーターや、アトラクションを作るイマジニアは、なにかを作る時には必ずこのアーカイブスの資料を参考にするそうです。会場ではファンタジアをテーマにしたアニメーターズデスクや、映画「ウォルト・ディズニーの約束」で再現されたウォルトのオフィスを見ることもできます。
また、今回の展示ではディズニー社に貢献をした人に送られる「ディズニー・レジェンド」に関する展示もありました。米国で開催される「D23 Expo」で授賞式が行われるアワードで、日本人も何人か受賞しています。あのスティーブ・ジョブズも、ピクサーの代表として大きく取りあげられていました。
「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展〜ミッキーマウスから続く、未来への物語〜」は、2018年4月11日〜5月14日の34日間、大丸梅田店15階 大丸ミュージアムにて開催されます。
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