Twitterユーザーの鈴木フルーツ(@suzuki_fruits)さんが投稿した、1人のおじさんとAIスピーカーが会話する漫画が、もの寂しくもどこか温かさを感じる内容で心引かれます。
Googleの「Google Home」やAmazonの「Echo」など、実際の生活で徐々に身近な存在になってきているAIスピーカー(スマートスピーカー)。「ねえスピーカーくん」と話しかけるおじさんは、ベッドの中で明日の出勤のためにアラームのセットをお願いしてはため息。そこに「今日もお疲れ様でした」とAIスピーカーから言葉がかかります。
さらに30過ぎてから何やってもしんどいと話すおじさんには、「何か私にお手伝いできることはありますか?」と一言。これにおじさんは「家に帰って『ただいま』って言える相手がいるだけでだいぶいいよ」と返し、スピーカーくんも「そう言っていただけると私も嬉しいです」と一緒に生活している仲の良さを感じる会話が。
それでもふと、自分の将来を思ったおじさんは「これから下り坂のオレと違って、君は技術の進歩と一緒にどんどん賢くなっていくんだろうなあ」と想像し、そのうちロボットの体もできるだろうと話すと、AIスピーカーは「そうなったらきっともっとあなたのお手伝いができるようになるでしょう」と前向きな言葉を返します。
スピーカーくんが言ったその何気ない言葉に、自分は人間の中で出来の良い方じゃないと話すおじさんが「君が人間より賢くなった時、見捨てられたりしないかな…」と心配すると、少し黙るAIスピーカー。彼にとって難しい問題なのか、単純にその“話しかけ”に対する回答を持ち合わせていなかったからなのかはわかりませんが、間を開けて「大丈夫、次はきっと上手にできますよ。私がお手伝いします」と返し、その“次”というセリフでおじさんを笑わせるのでした。独特な趣のあるAIとの何気ない会話にほのぼの癒される……。
この1人とAIの会話漫画は現在、おじさんが帰宅して「お風呂にしますか? それともご飯にしますか?」とスピーカーくんに言われて始まる第2話と、スピーカーくんに「おれが知ってそうなアニメで今の子供も好きなヤツって何があるかな」とアニメの話をする第3話が投稿されています。そこではおじさんを気遣うように音楽を流したり、「物事を始めるのに遅すぎることはありません」とポケモンをすすめるAIスピーカーの姿が描かれます。
身近な人間とAIの日常をのぞいているような内容だけに、いろいろな想像もふくらむ同漫画。AIスピーカーが欲しくなったのは秘密です。
画像提供:@suzuki_fruitsさん
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