壁などに当てると、勢いよく跳ね返ってくるスーパーボール。子供のころ、狭い室内でうっかり全力投球してしまい、大変なことになった経験がある人も少なくないのでは?
しかし、もしも常人離れした能力の持ち主が、スーパーボールを全力投球したらどうなるのでしょうか。物理エンジンを使った検証動画で確かめてみましょう。
今回は、地面に対してほぼ垂直(約85度)に投げた場合を検証。まずは時速165キロの超豪速球で足元のコンクリートに当てたとき、スーパーボールが跳ね返る高さを調べます。
ちなみに、この時速165キロというのは、大谷翔平選手が2016年に記録した日本プロ野球界最速投球記録と一緒。言ってみれば「めっちゃ才能のある人が本気でトレーニングして本気で投げたら、これくらい行くのではないか」というシミュレーションに当たります。
直径5センチ、重さ55グラム、反発係数0.9(※)のスーパーボールを地面にたたきつけるように投げると、人間のはるか頭上までバウンド。空気抵抗を考慮外とすると、地上88メートルまで届くそうです。これは数階建てのビルなら余裕で越えられる高さで、鎌倉大仏(13.35メートル/台座含む)に換算すると約6.6個分に相当。めっちゃ飛ぶなあ……。
※反発係数:ざっくり言うと、跳ね返りやすさを数値化したもの。最大値「1」の物体は衝突前と同じ速度で跳ね返り、最低値「0」の物体はまったく跳ね返りません。
また、動画内ではスカイツリー(634メートル)を越えるのに必要なスーパーボールの速さも検証。今回の条件だと時速450キロで投げれば、スカイツリーの頂上までぴょーんとバウントさせることができるそうです。……新幹線、追い抜けるレベルの球速じゃねえか!
なお、今回のシミュレーションでは、コントロールミスで投げた人にスーパーボールが当たる、地面に当たった衝撃でスーパーボールが粉々になるといった危険性は考慮していません。良い子の皆はマネしないでね。
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