時折耳にする「出前サービスなどを悪用して、実際には注文していない人に商品を配送させる」といういたずら。これによってもっとも迷惑するのはいたずらを受けた人ではなく、店側だという投稿に共感の声が寄せられています。
先日、SNS上のトラブルから、他人の住所宛てに宅配ピザを注文するいたずらが発生。デリバリーサービスの経験があるというTwitterユーザーが、従業員の手間や食材が無駄になってしまうからやめてほしいと意見を投稿しました。
一連のツイートを掲載したTogetterのまとめ記事によれば、配送先の人物が注文していない以上、送り届けた料理は提供できないため、破棄することになってしまうとのこと。店側に金銭的なダメージがあるのはもちろんですが、投稿者は、仕事の手間や食べ物が無駄になってしまうことへの腹立たしさも覚えたといいます。他のユーザーからは「せっかくの料理がもったいない」「業務妨害で罪に問われる可能性があり、単なるいたずらでは片付けられない問題」など共感の声が寄せられました。
この件について、大手宅配ピザチェーン「ピザーラ」を運営するフォーシーズに伺ったところ、同サービスでも、このようないたずらに悪用されるケースが少なからず存在。その場合はやはり「残念ながら商品を廃棄」することになり、材料費や人件費が無駄になってしまうとのこと。被害が大きい場合は、法的措置を含めた対応を検討することもあるそうです。
また、Twitter上には「店側は防止策をとっていないのか」という疑問の声も見られましたが、ピザーラでは可能な範囲で悪用防止に努めているとのこと。ただ、その具体的な内容について尋ねると、明らかにすることでいたずらを助長する恐れがあるため、「回答を控えたい」としていました。
なお、同様のいたずらをネット通販サービスで行う人もいるらしく、Twitter上には「配送先の人物から『頼んでいない』と受取拒否され、荷物を持ち帰ることになる」という配達業界関係者の声も。自分の身勝手な行為が、無関係な第三者を巻き込むことにならないか考えるようにしたいものです。
(マッハ・キショ松)
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