たまに見かけるネット用語を、勝手に知ったかぶりで解説する「ねっと用語知ったかぶり」。今回は「ンゴ」をご紹介します。
「ンゴ」とは、失敗したり自分がまずいことをやらかしてしまったりした時に語尾につける言葉で、それ自体に意味はありません。比較的自虐的な意味合いで使われることが多い言葉とされています。
もともとは2ちゃんねるの実況版のひとつである「なんJ」(なんでも実況ジュピター)で使われていた言葉で、語源はかつて横浜や中日などで活躍したドミンゴ・グスマンという外国人投手。ある試合で、ドミンゴが9回裏に抑えとして登板したものの、結局ひとつもアウトをとれないまま逆転され負けたことがありました。その際、「ドミンゴ」が省略されて「ンゴ」と書き込まれるようになり、「やっちまったな」「大事なところでなにやってるのよ」という意味で語尾に付けられるようになったようです。
そんな「ンゴ」ですが、なぜか最近はギャルや女子大生の間でも使われているそうで、8月24日放送のTBS系「櫻井・有吉THE夜会」では「女子大生の間ではやっている言葉」として紹介され、ネットでも話題になりました。女子大生の使用シーンとしては、「お疲れンゴ」や「おいしかったンゴ」など、どちらかといえば自虐的な意味合いよりは単なる語尾の響きが面白いということで使われているようです。
元ネタになったドミンゴの試合が2008年ですから、そろそろ誕生から10周年になる「ンゴ」。昔からネットに親しんでいた人にとっては当たり前の言葉であっても、若者世代にとっては新鮮な言葉に映ることもあります。「ンゴ」はまさにそのような「新鮮な言葉」の1つなのかもしれません。日本語って面白いですね。
例1:定期券、家に忘れてきたンゴwww
例2:ここのレストランのオムライス、おいしかったンゴ
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