漫画「ジョジョの奇妙な冒険」風にアレンジされた「飛び出し坊や」の看板が、「車が逆に壊される」「アリアリとオラオラで運転手が死ぬ」と話題になっています。
空条承太郎、ブローノ・ブチャラティに変身した飛び出し坊やが設置されているのは、岐阜県飛騨市山之村。投稿者は、まさか植物の生い茂った道路脇に「スタンド使い」が立っているとは思っていなかったためか、ついブレーキを踏んで二度見してしまったそうです。
飛び出し坊やとは、歩行者の交通事故被害を防ぐためドライバー向けの注意喚起として使われるものですが、Twitter上では、「ブチャラティと承太郎が飛び出してきたら、(自動車が)どうなることやら……」「ブレーキを踏まなかったら『スタープラチナ』の餌食」といった反応が。歩行者側が人間離れした能力を持っているせいで、むしろ自動車のほうが心配になってしまうようです。
それにしても、どうして「ジョジョ」キャラにアレンジされた飛び出し坊やが設置されているのでしょうか。編集部が調べたところ、この看板は付近に住む人が個人で設置したものと判明。制作者にお話を伺ったところ、この看板は同村を訪れる観光客が増えていることから、2016年5月ごろ設置されたものであることが分かりました。その際、「どうせなら何か絵を描きたい」という思いから無地のものを入手し、奥さんが好きな「ジョジョ」をテーマに作ることにしたのだそうです。ちなみに、本人は一昨年に全部読み終えたばかりとのことで、「正直、にわかファンなんですが(笑)」と謙遜していました。
ストーリーの要となる承太郎と、「迷いのなさや、必ず部下を守るリーダーシップがかっこいい」ブチャラティは特にお気に入りなのだそう。「限界集落と言われて久しい山之村にもああいう人がいてくれたら、自分がああいう人間になれたら」と憧れているのだそうです。現在はこの2体しか設置していませんが、さらに他のキャラクターを作る準備もしているとか。
Twitterで話題になっていることについては「若い人から『すごいことになってますよ』と教えてもらった」とのこと。制作者が誰なのか興味を持つ人が現れていることも把握しているものの、「照れくさくて」と名乗り出るのを控えているようでした。
画像提供:獰猛化カツバルさん(@katsubaru7)
(マッハ・キショ松)
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