しばしばネットをにぎわせるストリートビューの珍スポット。1匹のわんちゃんがひたすら写り込んでいる島(関連記事)や、落馬の瞬間が4コマ漫画のオチのように撮影されてしまった原っぱ(関連記事)、ついには「異界への入り口」まで発見(関連記事)されるなど、これまでもへんてこな場面がいくつも話題になってきました。そんな中、新たに見つかった「不審な影」がネットをざわつかせています。
場所は山口県萩市の山々に囲まれた緑豊かなポイント。県道10号線を佐々並川沿いに進んでいくと、なぜかギターを持った人のシルエットが徐々に浮かび上がってきます。
近づいて見てみると、「鹿男」としか形容できない人物がエレキギターを抱えたまま仁王立ち。なぜこんな山の中で1人で立っているのか。なぜエレキギターなのか。なぜ鹿なのか。大量の疑問が湧いてきますが、いくら画面をのぞき込んでも無表情な鹿の瞳が見つめ返してくるばかり。ストリートビューで鹿男の横を通り過ぎても、彼はなぜか直立したまま虚空を見つめ静止しています。こわい。
Twitterでは鹿男が何者なのか早速特定活動が行われ、ギターはアイバニーズ製の「サイフォス」、鹿のマスクはAmazon.co.jpで購入可能な「アニマルマスク 仔鹿」ではないかという鋭い指摘が相次ぎました。そしてついに、写っているのは「YouTuberのtub orionさんではないか」という核心的情報が投稿されました。
tub orionさん本人のFacebookを確認すると、あっさりと写り込んでいたのが自分であると認めていました。どうやら2014年ごろ、ストリートビューに写るために撮影用のGoogleカーを先回りしてポーズをキメていたようです。あなただったか!
「鹿男」は昼間に遭遇してもあの迫力なので、夜に鉢合わせていたらしゃれにならない怖さになりそう。危うく新たな都市伝説が誕生してしまうところでしたが、正体が判明してなによりでした。
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