「仕事のつらさに対し『ガマンできないほどじゃないから大丈夫!』と思っている人へ」――そう呼びかけ「我慢」の危うさを指摘する漫画が、Twitterで注目を集めています。
作者は鳳りょうさん(@ryou_shibasuki)。冒頭の呼びかけに続き、ぎりぎり我慢できることを続けていると、心の疲れが蓄積されても「我慢できないほどじゃない」と思い自分でもやめられなくなると指摘しています。
我慢を続けていると「つらい」「大丈夫」「我慢」といった波が延々とループし、疲れがたまるとその周期はだんだん短くなり最終的には体調不良や倦怠感が発露すると警鐘。定期的につらく苦しい気持ちが大きくなったら、ループから逃れるためのサインだとして、その状況を自認したら「自分のために勇気を出して逃げてみてほしい」と自分を守ることを呼びかけて漫画は終わります。
ツイートは2万近くリツイートされ、感想のリプライも多数。「漫画と同じように仕事をがんばっていたら、うつ病になった」「大丈夫と言う人ほど大丈夫じゃない」など、共感する声が見られます。ただ、「『逃げるのか?』と言ってくる人がいるので逃げようにも逃げられない」「そもそも逃げ場がない」といった切実な事情を述べる人も少なくはなく、シンプルな解決はなかなか難しいようです。
(沓澤真二)
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