月刊ヤングマガジン(講談社)で連載中の漫画、「中間管理録トネガワ」(福本伸行/萩原天晴/橋本智広/三好智樹)最新第34話が悪魔的完成度の傑作回となっています。今までも本編では見られなかったトネガワの一面を見せてくれた同作ですが、最新話はドッタンバッタンざわ……ッタン大騒ぎ……! な見逃せないエピソードに仕上がっていました。
同作は、福本伸行さんの漫画「賭博黙示録カイジ」のスピンオフ作品。本編で圧倒的な存在感を放っていた敵キャラ「利根川幸雄」(とねがわゆきお)を主人公とした物語で、消費者金融などを営む帝愛グループでの日常生活が描かれます。
第34話のサブタイトルは、「呟言」。帝愛グループの公式Twitterのフォロワーが少な過ぎることに気付いたトネガワが、今まで担当していた田中(黒服の1人)に代わって“中の人”を担当。フォロワー数増に挑もうと思った矢先、「帝愛潰すアカウント」なるアンチを見つけてしまう……というストーリーです。
“帝愛グループ公式Twitter”が存在して“トネガワが中の人”になり“アンチが出現”というあらすじの時点でもはや面白いのですが、ここからさらに話が加速を続けます。
さまざまな施策を試みるも、なかなかフォロワー数が増えないことに業を煮やすトネガワ。アンチアカウントの方がフォロワー数が多い事実に気付くと、意地やプライドを捨て「ネット文化の流行を取り入れる」というアンチアカウントの手法をまねし始めます。
ネットウケを目指し、猫のgif画像を集めたり、朝起きると撮りためておいた人気アニメを片っ端から視聴。トネガワの「真面目な努力」を欠かさない姿が見られるのですが、やっていることのせいで狂気の沙汰としかいいようのない絵面になります。
しかも、アニメを視聴しているシーンでテレビに流れているのが放送初期には“IQと知性を溶かす”といわれていた「けものフレンズ」のような何かとなっており、真面目な顔で視聴するトネガワの姿にサンドスターがこみ上げてきます。トネガワちゃんは何のフレンズかな?
しかし、これだけの努力を重ねても伸び悩むフォロワー数に、ついには迷走を始めるトネガワ。珍しく勝ちへの方程式を見いだせず、頭を抱えてしまいます。Eカード編並に追い詰められる……! トネガワ……! 暗雲……! ネットの荒波を思い知る……!
さらに終盤、予想外の事態が判明。アンチアカウントの正体は……? この先は、ぜひ実際に読んで確かめてください。ねとらぼ編集部でも読んだ人間が全員絶賛した第34話、カイジ読者であれば必見です。
なお、先日アドビとのコラボ(関連記事)で多くの読者をざわ……つかせたトネガワですが、現在は講談社のマンガアプリ・Webサイト開発者募集ページでも主役を張っています。人気……! 悪魔的人気……! トネガワ……!!
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