現役引退を表明したフィギュアスケート女子の浅田真央さんが4月12日、東京都内で記者会見し、「気持ちも体も気力も全部出しきったので悔いはない」と引退後のいまの気持ちを明かしました。
白のブラウスに同色のジャケットという清楚(せいそ)ないでたちで会見に臨んだ浅田さん。復帰後について聞かれると、「練習するにつれて試合に出るにつれて、ついて行けるのかなという思いが強くなったり、気持ちだったり体の部分で復帰前より少しつらいことが多くなった」「2シーズン目からはなんとかなんとか頑張ろうという思いでやってきましたが、最後の全日本選手権でもういいんじゃないかなと思いました」と、時折笑顔を交えながら語りました。
目標として掲げていた平昌オリンピックについては、「自分が言ってしまったことっていうのは今まで最後までやり通してきたので、やらなきゃいけないんじゃないかなという思いの方が強くて、ここまで伸びてしまった」と、葛藤があったことを明かしています。
また、今後は7月にアイスショーに出演するなどプロスケーターとして活動することを明かし、「フィギュアスケートに恩返しができるような活動をしたい」とも語りました。
浅田さんは10日に自身のブログで、「復帰してからは、自分が望む演技や結果を出す事が出来ず、悩む事が多くなりました。そして、去年の全日本選手権を終えた後、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました」などと、引退の理由をつづっていました。
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