古いサイトや海外からのメールが“文字化け”して読めないこと、たまにありますよね。たいていは元の文字が意味不明な記号に置き換わっているのですが、「苺」が「鋏」にと、十分読める文字に変わる場合もあります。この文字化けの“前”と“後”をペアでそろえる神経衰弱ゲーム「mojibake(仮)」が発表されました。なんとややこしい……。
コンピュータは文字を16進数の符号で取り扱っており、表示の際は文字コードと呼ばれる方式に沿って変換して出力します。文字コードは言語や地域ごとにさまざまで、日本語だけでもEUC-JPやShift_JISといった種類があります。
元の符号が同じでもブラウザなどで変換に用いる文字コードが異なると、違った文字が表示されるのが文字化け現象の1つです。例えば、「e7f5」をEUC-JPで変換すると「苺」になりますが、Shift_JISで変換した場合は「鋏」に。つまりこの神経衰弱は、大きく書いてある文字でなく、その変換前の符号が同じカード同士をペアでそろえるゲームというわけです。符号はカードに小さく記されているので、そちらを覚えればどうにかプレイできそうですが、「『e7f5』、どこにあったっけ……」なんて考えながら遊ぶの絶対しんどい。
作者は「カラーコードかるた」を手がけた遊戯部すずき組(@suzukigume)さん(関連記事)。前作が「狂気を感じる」と話題になったため、いっそのこともっと狂気を入れてやろうと思い立ち新作の製作に至ったそうです。発売日など詳細未定、現在鋭意制作中とのことなので、エールを送る意味であえてこう言います。狂気を感じる。
(沓澤真二)
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