福岡県北九州市と山口県下関市が、関門海峡のPR動画「COME ON!関門!」を公開しました。「シン・ゴジラ」のVFXを手掛けた白組が参加し、怪獣「カイセンドン」の襲来をリアルに描いています。関門海峡はいったいどうなってしまうのか!?
少年たちが平穏に海辺で遊ぶなか、海中から突如姿を現すカイセンドン。その巨体は住民や観光客たちを威圧し、この世の終末を感じさせます。
群衆が恐怖に逃げ惑い、いよいよ怪獣上陸か……と思われた瞬間、カイセンドンに異変が。急にバランスを崩し、倒れて潮に流されてしまいます。それもそのはず、関門海峡は日本三大急潮流に数えられる海域。最速9.4ノットもの急流のおかげで、地域の平和は守られたのでした。
特設サイトでは、メイキング画像やカイセンドンの詳細設定も公開。壇ノ浦の戦いで敗れた平家の怨念がヘイケガニに取りつき、長い時を経てフグやタコと融合し怪獣に変異したとされています。北九州市と下関の名産である、フグ・カニ・タコの融合体。ずっこけて自滅したせいで真価は発揮されませんでしたが、毒の噴霧やハサミでの切断、触手による締め上げなど、残酷な性質を備えているようです。
映像制作は東京五輪招致映像のクリエイティブ・ディレクションを手掛けた会社「空気」が主導し、白組のほかNISHIKAIGANやAnimationCafeといったチームが参加。監督の江口カン氏は、「このムービーがウケて、世界中の方々が関門海峡に観光に訪れることを願っております。流された怪獣も喜ぶと思います」とコメントしています。
(沓澤真二)
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