岐阜県内の市町村が広域で連携しながらアニメ・漫画の「聖地巡礼」を楽しんでもらおうとする組織「(仮称)ぎふアニメ聖地おもてなし連合」を設立します。飛騨市と岐阜市、大垣市が発起人で、県内の市町村に参加を呼びかけ、2月上旬に設立総会を開催する予定です。
飛騨市は「君の名は。」、岐阜市は「ルドルフとイッパイアッテナ」、大垣市は「聲の形」と、それぞれ昨年公開されたアニメ映画の舞台として多くの観光客を集めました。ほか「氷菓」「のうりん」「ひぐらしのなく頃に」「僕らはみんな河合荘」などさまざまな作品が県内各地をモデルとしています。
3市では聖地巡礼を一過性のブームで終わらせないためにも、作品にゆかりのある市町村が広域で連携する必要があると考え、事務局レベルで「(仮称)ぎふアニメ聖地おもてなし連合」の話を進めてきました。またリオ五輪閉会式で「安倍マリオ」が話題になるなど海外における日本のカルチャーの評価の高さや、SNSにおける漫画・アニメファンのネットワークが強さも、企画の背景にあるといいます。
連合では各首長で集まって勉強会を開き、大学教授など専門家を招きながら、ファンの新たな受け入れ方を探していく予定。県内広域で観光客に周遊してもらう方法や、聖地の情報を各自治体ではなく岐阜県全体で発信する公式サイトを作ることなどを検討しています。
(黒木貴啓)
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