日本初のプロ格闘ゲーマー・梅原大吾さんが「Daigo the BeasTV」で格闘ゲームの歴史とバランス調整に関して話す一幕がありました。この中で梅原さんは、格闘ゲームが流行するポイントについて「操作していて気持ちいい部分があるかどうか」と解説し、“ほかのジャンルのゲームにも通じる”との意見が寄せられるなど、ゲーマーをはじめさまざまな人からの共感を呼んでいます。
梅原さんは番組の中で、バランス調整が行われた具体的な例として「ストリートファイター2シリーズ」「ヴァンパイアシリーズ」などを解説。「ストリートファイター2」シリーズではバランスが良かった作品はそれほど流行せず、バランスが破綻していた作品が流行しており、1994年に発表された「ヴァンパイア」シリーズでもバランスが悪かった「ヴァンパイアハンター」が大きく流行し、バランスが調整された続編「ヴァンパイアセイヴァー」では(ほかのゲーム流行の影響もあったが)“ハンター”のプレイヤーが移行しなかったと説明しています。
そして、ゲームバランスについては「みんな勝ち負けや全体のバランスは気にしていない」と断言。ゲームの重要なポイントについて「何を楽しんでいるかというと“操作性”。遊んでいて気持ちいいかどうか。むしろバランスの悪いゲームほど流行っている」と語っています。
この梅原さんの意見には「ハンターがバランスメチャクチャだけど流行して、セイヴァーでマイルドになって客が離れた……というのはうなずける」「不利を覆して勝つってのがまた楽しい」など格闘ゲーマーからの意見が寄せられているほか、「スキル制の音楽ゲームにもいえる話」「コンテンツデザインにおいて相当大切な着眼点」など、多様なジャンルにも通じる意見としてさまざまな人から賛同を得ています。
競技性の高いゲームで競い合う「e-Sports」が注目されることで、競技性を損なう可能性を持ついわゆる“強キャラ”は反発を受けやすいという背景もあります。そのため、ゲームメーカーは良好なバランス調整に注力する傾向となっていますが、今回の梅原さんの意見はそういった流れに一石を投じるものとなっているようです。
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